ブログ

「金持ち父さん、貧乏父さん」は読むな!

公開日: 2022年08月03日

▼今日の記事を音声で楽しみたい方はこちら


こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

今日は「『金持ち父さん、貧乏父さん』は読むな!」というテーマでお話しします。

「金持ち父さん、貧乏父さん」は、ロバート・キヨサキさんが2000年に発売したビジネス本です。

日本で発売されたビジネス書の中では、もう名著中の名著になっているので、きっと僕と同年代のサラリーマンの多くの方は、昔この本を読んで不動産投資家を志したり、これをキッカケに起業したりした方もすごく多いと思います。

僕もこの本に影響を受けた一人ですし、とても良い本なので、みなさんに読んでいただきたいのですが、こと不動産投資に関しては、僕はこの著者のロバート・キヨサキさんとは真逆の考えを持っています。

そこで今日は、なぜこの本を鵜呑みにしてはいけないのか?ということをお話しします。

 

「金持ち父さん、貧乏父さん」ってどんな本?

その前に、このブログのタイトルとは矛盾しますが、この本はとても素晴らしい本なので、まだ読んだことない人に向けて、どのような本なのかを簡単に紹介し、そのあとで注意点を解説します。

この本には、「貧乏父さん」としてロバート・キヨサキさんの実の父親が出てきます。

この父親は高学歴で、たしか公務員のようなお堅い仕事をやっていた人だと思います。

それなりに安定した生活を送ってはいたものの、家のローンや生活費が結構あるため、毎月カツカツな生活をしていました。

安定した収入はあるけれども、稼いだお金がほぼ全て消費に回っているという生活をしていたんですね。

そして、いつも仕事が忙しくて疲れ切っていました。

子供のロバート・キヨサキさんは、その貧乏父さんから「できるだけ良い学校に入って良い成績を取って、そして良い会社に就職すれば、安定した生活、安定した人生が手に入る」ということを教えられて育ちました。

さらに、生活を安定させるためには、できるだけ早く持ち家を買ったほうが良いと言われていたそうです。

しかし当の父親は、いつも生活がカツカツで、仕事で疲れていました。

一方でロバートさんにはもう一人、「金持ち父さん」と慕っていたおじさんがいました。

その金持ち父さんは、稼いだお金を不動産やビジネス、株に投資していました。そして、そこから得られるキャッシュフローで生活していたのです。

また、持ち家は負債になるからと、賃貸で生活していたので、住宅ローンの返済に追われることもなく、時間にも縛られない自由な生活をしていました。

この金持ち父さんと貧乏父さんの違いは何かというと、稼いだお金を何に使っていたのか?いうことです。

金持ち父さんは稼いだお金を「資産となるもの」に使っていたのに対し、貧乏父さんは「消費」に使っていたのですね。

そして、貧乏父さんは勉強して良い大学に入って、良い会社に就職すれば、良い暮らしが実現すると信じていたのに対して、金持ち父さんはお金がお金を生み出す仕組みを作れば、自由な生活が手に入るということを教えてくれました。

この本は20年以上前に書かれたものですが、この日本にも貧乏父さんの考え方が未だに根強く残っている部分があると思います。

今、不動産投資などでFIREを達成している人達は、当時この本を読んで実際に行動を起こした人が多いのではないでしょうか。

まだこの本を読んだことがない人はもちろん、特に若い人に読んでもらいたい一冊です。

 

「金持ち父さん、貧乏父さん」を読む際の注意点

ただ、冒頭でも述べた通り、注意点が2つあります。

1つめは、日本とアメリカの不動産マーケットの違いによるものです。

本の中で、不動産投資はできるだけフルローンで買って、しばらく保有した後にそれを転売し、それで儲けた利益を元手にまた大きな不動産を買って、さらに転売して資産を増やしていく・・・という手法が語られています。

しかしこれは、長期的に常に不動産価格が上がっていくアメリカだからこそ実現するのであって、そっくりそのまま日本のマーケットには当てはめることはできません。

また、フルローンを推奨したり、レバレッジをどんどんかけたりして不動産投資をするのが良いと書かれていますが、一般的にフルローンを組んで投資をするのは大きなリスクがあるので、これを鵜呑みにしてはいけません。

そしてもう1つは、ネットワークビジネスを推奨するような文言が出てくるところが少し気になります。

この本の中では、雇われ人になるのではなくて、ビジネスオーナーになることを勧めるくだりが出てきます。

自分の労働量に依存しない権利収入を得ることで、生活を成り立たせようという点においてはもっともなのですが、そのためにネットワークビジネスが推奨されるのは、ちょっとどうなのかな?と思ってしまう部分があります。

しかし、この2点を差し引いて読めば、稼ぐために働くことを考えるのではなくて、「お金を働かせることを考えるべき」ということがよく分かりますので、参考になることは間違いありません。

読んだことのない方は、ぜひこの機会に読んでみてください。


▼ウラケンに質問できるオンラインサロンはこちら