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下りのエスカレーターを上り続ける覚悟はあるか?

公開日: 2022年09月02日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

今日は、これからの日本を憂いて、皆さんに覚悟を促すような話題です。

あなたも感じていらっしゃるかもしれませんが、今の日本は完全に「下りのエスカレーター」の状態にあります。

子どもの頃、スーパーに行って、下りのエスカレーターを上って遊んだ経験が誰しもあるのではないでしょうか。

下りのエスカレーターは、当然、立ち止まっていると下へ下へと降りていくので、エスカレーターの速度以上に一生懸命のぼらないと、上にはたどり着けません。

僕は、今の日本はこの下りのエスカレーターの状態にあると思っています。

別に不安を煽るつもりはありませんが、もしあなたが今後、下りのエスカレーターを上り続ける覚悟がないのであれば、この先贅沢はできず、ごく普通の生活に甘んじていかないといけないかもしれません。

そのくらい、これからの日本で人並み以上の生活をしていくのは、環境的にも構造的にも厳しいのです。

 

日本が下りのエスカレーターである理由とは?

なぜ日本が下りのエスカレーター状態にあるのかというと、バブル以降、日本は30年間もデフレであり、給料も上がらず、すでに人口も減り始めていて、世界有数の超高齢社会になってしまいました。

さらに、これからの日本は長期的に円安傾向になっていくので、ますます物価高になり、給料も上がらず、どんどん生活は厳しくなっていくと思います。

今の政治には全く期待ができないですし、年金の受給開始年齢も今は65歳ですが、財政難によって、恐らくあと10年もすれば70歳くらいに引き上げられる可能性は十分にあると思います。

さらに国際社会を見渡してみると、お隣の中国が台湾海峡や尖閣諸島あたりをうろついていて、ロシアも日本を狙っています。

そのような中で、憲法を変えることもできず、「大変遺憾」ばかり言っている弱腰の政治に期待することはできません。

このような社会の中では、例え一生懸命勉強して、良い大学を出て、良い会社に就職したとしても、40代で年収1,000万円を超えることは至難の技だと思います。

一方、欧米では30代で年収1,000万円なんて当たり前です。それだけ、日本では長年続くデフレの影響が出ているということですね。

また、年収が1,000万円あれば贅沢な生活ができるのかというと、そうでもありません。

仮に、年収1,000万円でも大した贅沢はできませんし、老後2,000万円問題が話題になったように、老後が保証されているわけでもありません。

このように考えてみると、どこをどう切り取っても、日本は完全に下りのエスカレーターになっていると思うのです。

 

上りのエスカレーターは、どんな社会か?

では反対に、「上りのエスカレーター」というのはどのような社会でしょうか。

日本でいえば、それは高度経済成長期でした。

上りのエスカレーターでは、そこに立ち止まっているだけでも上に行けますよね。

さらに、ちょっと階段を上るだけで、エスカレーターのスピードと合わさって、さらに速く上に行くことができます。

立ち止まっていても、勝手に上へ上って行ける、そんな社会が日本にもあったのです。

その当時は、良い会社に入れば収入も毎年上がっていきましたし、持ち家を買えば、その持ち家の価値も毎年上がっていきました。だから、住み替えも比較的容易でした。

僕が住んでいるマレーシアは、ずっとゆるやかなインフレ社会であるので、完全に上りのエスカレーターです。

従業員の給料は毎年上げていかないと、条件がより良い会社にどんどん転職されてしまいます。

このような上りのエスカレーターの国に比べ、日本は真逆の状態ですから、これからの日本で人並み以上の生活をしていきたいのであれば、下りのエスカレーターを上り続ける覚悟が絶対にいるということです。

 

下りのエスカレーターを上るために、具体的にできることとは?

では、下りのエスカレーターを上るために、どのようなことをする必要があるのでしょうか。

例えば、会社の収入だけに頼らず、副業でも稼ぐ力をつける必要があると思います。

また、稼いだお金をただ貯金するだけではなく、積極的に増やしていく投資の知識も必要でしょう。

他の人が会社から帰宅して、家でビールを飲みながらテレビを見ている間に、自分はライティングのスキルを磨いたり、プログラミングを勉強したり、せどりで稼いだり、週末は不動産投資の勉強をして物件を探して、内見をして買い付けを入れる・・・というような生活を、2、3年はしっかりと繰り返し、たゆまぬ努力をすることが、下りのエスカレーターを上っていくために、具体的にできることだと思います。

週末にしっかり休んで、家族サービスをするのも良いかもしれませんが、そのような生活では海外旅行なんて夢のまた夢でしょう。

今ですら円安が進み、原油高も止まらないので、家族でハワイに行けば平気で100万円、200万円はかかってしまうと思います。

別にそんなに贅沢をしなくてもいい、という方は無理をする必要はありません。

なぜなら、世界に比べれば日本は最も安全で、比較的裕福で、生活保護のような保障もしっかりしているので、最悪の場合でも死んでしまうことはないですし、最低限の生活はできるからです。

でも、もしあなたが休みたい時に休んで、行きたい場所に行って、食べたいものを食べて、ちょっと人より良い生活をしたり、将来に全く不安のない生活を実現したりしたいのであれば、やはり普通の人と同じような働き方をしていては実現できません。

下りのエスカレーターを上り続ける努力というのが、絶対に必要になるのです。

今日は、下りのエスカレーターを上り続ける覚悟はあるか?というお話でした。


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