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円安が超ヤバい!まだ円しか持っていないの?
公開日: 2022年09月13日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
本日は「資産防衛」のお話をしたいと思います。
8月は一服していたドル円相場ですが、ここにきて急激な円安が進んでいます。
2022年9月7日、突如として円が急落し、一時は1ドル144円90銭まで円安が進みました。これは、実に24年ぶりの円安水準となります。
年初来で比較すると、対ドルの円下落率は約20%にも迫る勢いです。
1年で約20%の下落というのは、日本が変動相場制に移行してから最大の下落幅です。
そして、今年はまだ終わっていません。あと3ヶ月半残っていますので、さらに円が下落していく可能性もあります。
今日はそんな流れを踏まえて、
・円安、インフレの今後の動向
・今すぐできる、為替の防衛策
についてお話ししていきます。ぜひ最後までご覧ください!
なぜこんなにも円安が進んでいるのか?
まず、なぜこんなにも円安が進んでいるのか?その理由を解説していきます。
円安の理由を一言で言うと、金融緩和の出口戦略が日本に無いからです。
コロナに限らず、昔から日本の財政は逼迫しています。具体的には、GDPの230%ほどの規模で国債を刷っていて、多額の借金を抱えています。
そんなわけですから、日本が利上げに踏み切るのは不可能だと思います。
一方で、世界に目を向けてみれば、米国はインフレを抑えるために果敢な利上げを実行しています。金融緩和の出口戦略として、金利を上げているわけですね。
もちろん、少し前までは米国も金融緩和を実行していました。しかし、米国はGDPの110%ほどの規模でしか国債を発行していません。これは日本の2分の1以下の水準です。
ですので、米国が金利を上げたと言っても、日本と比べると遥かに健全な財務状況なのです。
日本が金融緩和を継続する中、米国は利上げをする・・・
そうなると、日米の金利差が拡大してくるわけですから、円が売られてドルが買われる、“円安ドル高”の流れになっていくということです。
ちなみに、僕は今年の7月頃、1ドルが138円くらいだった時に、
「一時的に円高になる局面はあったとしても、長期的な円安の流れは止まらない」
という話をしました。
決して自慢話をしたいわけではありませんが、どうやら僕の予想は当たっていたようです。
悪性インフレの流れは止まらない
こうした円安は、輸入物価の上昇によるインフレに繋がります。そのため、現在は日本のあらゆるモノとサービスの値段が急騰しています。
ちなみに、現在の日本のインフレは“コストプッシュ型のインフレ(原材料費など、コストの上昇が原因で発生するインフレ)”です。
皆さんの身近なところでも、
・食品やお菓子
・建築資材
・車
・中古車の市場価格
・海運コスト
等々、様々なモノの値段が上がっていることは肌で実感されていると思います。
また、僕はマレーシアに住んでいますが、マレーシアでもインフレが進んでいます。
マレーシアのインフレ率は体感で2割ほどなのですが、それに加えて、円安が対リンギットでも2割くらい進んでいます。
なので、移住した9年前と比べて、マレーシアの物価が安いという感覚はほぼなくなってきているというのが実情です。
加えて、僕の息子は海外留学をするのですが、海外の学費というのは非常に高額で、コロナ前から3割以上も高くなっています。
また、留学費用には外貨が必要となるため、学費の送金を円ベースで考えると、実質的な出費はさらに高いです。
今後、日本社会は、
・コスト上昇によって生活がますます厳しくなり、
・かといって収入が増えるわけでもなく、
・海外旅行どころか国内旅行すらも難しくなってくる・・・
このようになるのではないかと懸念しています。
シーソーの真ん中に立とう
ここまでの流れを考えれば、資産のすべてを円で保有している場合、世界と比較してあなたは確実に貧乏になっていくということがお分かりになると思います。
それでは、私たちにできることが何かというと「シーソーの真ん中に乗りましょう」ということです。
僕は、どちらか片方の通貨に張って、為替で儲けましょうと言っているのではありません。
・どんなに円安になっても今の資産が保全されるように
・逆に円高になっても大丈夫なように
シーソーの真ん中に立ちましょうということです。
具体的には、あなたの資産残高が1,000万円であるとしたら、
・500万円を円資産
・500万円を米ドル資産
と半分ずつに資産を分散しましょうということです。
こうすれば、円安になればドルの資産が増えるし、ドル安になれば円の資産が増えます。
つまり、為替がどちらに動いても資産が保全できる、という仕組みが出来上がります。
この状態を目標として株や不動産でポートフォリオを組み、シーソーの真ん中に立つようにしましょう。
僕も10年以上かけてこのポートフォリオを構築してきました。
2011年の1ドル75円の頃から、将来のことを考えて外貨を買い続けています。
会社の給料は円でもらっていますので、毎月かなりの金額を外貨に替えています。
なので、1ドル144円の円安報道をみても、何にも動じることはありません。
なぜなら、円資産の価値は下がっても、外貨建ての資産は増えているからです。
外貨(ドル)を毎月買い続けることが重要
さて、このようなお話をすると、
「今は円安すぎるから、円高になるのを待ってからドルを買おう!」
と考える方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、このような考えも一つの策ですから、あえて否定はしません。
しかし、ここで重要なのは、円高ドル安の局面を待つのではなく、1ドルがいくらであろうと、淡々と買い続けるということです。
実際に、僕は
・1ドル75円でも
・1ドル90円でも
・1ドル100円でも、120円でも、140円でも・・・
ずっと、外貨を買い続けてきました。
毎月円建てで給料をもらっているわけですから、何もしていないと円資産がどんどん増えていってしまうんですよね。
毎月淡々と何かを買い続けるという投資手法は、“ドルコスト平均法”と呼ばれています。この方法でドルを買っていけば、為替リスクを極限まで抑えることができます。
シーソーの真ん中に立つというのは、為替で儲けるためではありません。
目的はあくまで、1,000万円の資産をそのままの価値で将来に渡って保全するためです。為替で儲けようなどとは決して考えてはいけません。
ということで、本日は「円安が超ヤバい!まだ円しか持っていないの?」という為替のテーマでお話をしてきました。
ハッキリ言って、日本の金融政策はオワコンです。そのために、急激な円安が進行し、悪性のインフレが日本を蝕んでいる・・・と僕は捉えています。
今からでも外貨を買って、円に偏った資産ポートフォリオを変えていきましょう。
円資産100%というのは、クイズダービーで篠沢教授に全部賭けているのと一緒ですからね(笑)
“円安超ヤバイ!”と思った方は、今すぐ具体的な行動をとることをおすすめします!
▼ウラケンに質問できるオンラインサロンはこちら
こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
本日は「資産防衛」のお話をしたいと思います。
8月は一服していたドル円相場ですが、ここにきて急激な円安が進んでいます。
2022年9月7日、突如として円が急落し、一時は1ドル144円90銭まで円安が進みました。これは、実に24年ぶりの円安水準となります。
年初来で比較すると、対ドルの円下落率は約20%にも迫る勢いです。
1年で約20%の下落というのは、日本が変動相場制に移行してから最大の下落幅です。
そして、今年はまだ終わっていません。あと3ヶ月半残っていますので、さらに円が下落していく可能性もあります。
今日はそんな流れを踏まえて、
・円安、インフレの今後の動向
・今すぐできる、為替の防衛策
についてお話ししていきます。ぜひ最後までご覧ください!
なぜこんなにも円安が進んでいるのか?
まず、なぜこんなにも円安が進んでいるのか?その理由を解説していきます。円安の理由を一言で言うと、金融緩和の出口戦略が日本に無いからです。
コロナに限らず、昔から日本の財政は逼迫しています。具体的には、GDPの230%ほどの規模で国債を刷っていて、多額の借金を抱えています。
そんなわけですから、日本が利上げに踏み切るのは不可能だと思います。
一方で、世界に目を向けてみれば、米国はインフレを抑えるために果敢な利上げを実行しています。金融緩和の出口戦略として、金利を上げているわけですね。
もちろん、少し前までは米国も金融緩和を実行していました。しかし、米国はGDPの110%ほどの規模でしか国債を発行していません。これは日本の2分の1以下の水準です。
ですので、米国が金利を上げたと言っても、日本と比べると遥かに健全な財務状況なのです。
日本が金融緩和を継続する中、米国は利上げをする・・・
そうなると、日米の金利差が拡大してくるわけですから、円が売られてドルが買われる、“円安ドル高”の流れになっていくということです。
ちなみに、僕は今年の7月頃、1ドルが138円くらいだった時に、
「一時的に円高になる局面はあったとしても、長期的な円安の流れは止まらない」
という話をしました。
決して自慢話をしたいわけではありませんが、どうやら僕の予想は当たっていたようです。
悪性インフレの流れは止まらない
こうした円安は、輸入物価の上昇によるインフレに繋がります。そのため、現在は日本のあらゆるモノとサービスの値段が急騰しています。ちなみに、現在の日本のインフレは“コストプッシュ型のインフレ(原材料費など、コストの上昇が原因で発生するインフレ)”です。
皆さんの身近なところでも、
・食品やお菓子
・建築資材
・車
・中古車の市場価格
・海運コスト
等々、様々なモノの値段が上がっていることは肌で実感されていると思います。
また、僕はマレーシアに住んでいますが、マレーシアでもインフレが進んでいます。
マレーシアのインフレ率は体感で2割ほどなのですが、それに加えて、円安が対リンギットでも2割くらい進んでいます。
なので、移住した9年前と比べて、マレーシアの物価が安いという感覚はほぼなくなってきているというのが実情です。
加えて、僕の息子は海外留学をするのですが、海外の学費というのは非常に高額で、コロナ前から3割以上も高くなっています。
また、留学費用には外貨が必要となるため、学費の送金を円ベースで考えると、実質的な出費はさらに高いです。
今後、日本社会は、
・コスト上昇によって生活がますます厳しくなり、
・かといって収入が増えるわけでもなく、
・海外旅行どころか国内旅行すらも難しくなってくる・・・
このようになるのではないかと懸念しています。
シーソーの真ん中に立とう
ここまでの流れを考えれば、資産のすべてを円で保有している場合、世界と比較してあなたは確実に貧乏になっていくということがお分かりになると思います。それでは、私たちにできることが何かというと「シーソーの真ん中に乗りましょう」ということです。
僕は、どちらか片方の通貨に張って、為替で儲けましょうと言っているのではありません。
・どんなに円安になっても今の資産が保全されるように
・逆に円高になっても大丈夫なように
シーソーの真ん中に立ちましょうということです。
具体的には、あなたの資産残高が1,000万円であるとしたら、
・500万円を円資産
・500万円を米ドル資産
と半分ずつに資産を分散しましょうということです。
こうすれば、円安になればドルの資産が増えるし、ドル安になれば円の資産が増えます。
つまり、為替がどちらに動いても資産が保全できる、という仕組みが出来上がります。
この状態を目標として株や不動産でポートフォリオを組み、シーソーの真ん中に立つようにしましょう。
僕も10年以上かけてこのポートフォリオを構築してきました。
2011年の1ドル75円の頃から、将来のことを考えて外貨を買い続けています。
会社の給料は円でもらっていますので、毎月かなりの金額を外貨に替えています。
なので、1ドル144円の円安報道をみても、何にも動じることはありません。
なぜなら、円資産の価値は下がっても、外貨建ての資産は増えているからです。
外貨(ドル)を毎月買い続けることが重要
さて、このようなお話をすると、「今は円安すぎるから、円高になるのを待ってからドルを買おう!」
と考える方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、このような考えも一つの策ですから、あえて否定はしません。
しかし、ここで重要なのは、円高ドル安の局面を待つのではなく、1ドルがいくらであろうと、淡々と買い続けるということです。
実際に、僕は
・1ドル75円でも
・1ドル90円でも
・1ドル100円でも、120円でも、140円でも・・・
ずっと、外貨を買い続けてきました。
毎月円建てで給料をもらっているわけですから、何もしていないと円資産がどんどん増えていってしまうんですよね。
毎月淡々と何かを買い続けるという投資手法は、“ドルコスト平均法”と呼ばれています。この方法でドルを買っていけば、為替リスクを極限まで抑えることができます。
シーソーの真ん中に立つというのは、為替で儲けるためではありません。
目的はあくまで、1,000万円の資産をそのままの価値で将来に渡って保全するためです。為替で儲けようなどとは決して考えてはいけません。
ということで、本日は「円安が超ヤバい!まだ円しか持っていないの?」という為替のテーマでお話をしてきました。
ハッキリ言って、日本の金融政策はオワコンです。そのために、急激な円安が進行し、悪性のインフレが日本を蝕んでいる・・・と僕は捉えています。
今からでも外貨を買って、円に偏った資産ポートフォリオを変えていきましょう。
円資産100%というのは、クイズダービーで篠沢教授に全部賭けているのと一緒ですからね(笑)
“円安超ヤバイ!”と思った方は、今すぐ具体的な行動をとることをおすすめします!
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