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日本人のゴミ拾い行為は、なぜ海外で真似されないのか?

公開日: 2022年12月13日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

今日は、日本人サポーターのゴミ拾いは自己満足かも?というお話をしたいと思います。

今、FIFAワールドカップ(W杯)がカタールで行われていますね。

日本は目標のベスト8にあと1歩及ばなかったものの、ドイツとスペインに勝って16強入りして大盛り上がりでした。

そんなワールドカップで毎回話題となるのが、日本人サポーターのゴミ拾いです。

今回もさまざまなメディアで紹介され、賞賛されていました。

僕もその行動はとても素晴らしいと思いますし、日本人として非常に誇りに思います。

しかし、だからといって、他の国のサポーターが日本人サポーターの真似をしてゴミ拾いをすることはないですよね。

今日は、それがなぜなのか?についてお話ししたいと思います。

 

ゴミ拾い行為は、ゴミ拾い専門員の仕事を奪っている

結論から言うと、日本人サポーターのゴミ拾いは、世界的な価値観からすると、ゴミ拾い専門のワーカーの仕事を奪う行為だと見られることがあります。

どういうことかと言うと、日本では、スタバやマック、フードコートなどに行くと、最後は自分で片付けて帰るのが当たり前ですよね。

しかし、海外(特に東南アジア)では、食べ終わったものをテーブルの上にそのままにして、そのまま帰ります。

僕が最初マレーシアに移住してきた時も、僕にとっては片付けることが当たり前で、片付けないと気持ちが悪いので片付けていましたが、周りの人は片付けないわけです。

そうするうちに、掃除専門のワーカーさんがいるから片付けないのだ、ということが分かってきたのです。

さらには、トイレ専用の清掃員が公衆トイレに常駐していて、常にトイレ掃除ばかりやっている人もいます。

このような感じで、海外では飲食をした人達が片付けないのが当たり前で、それを片付けるのが仕事になっている人が存在しています。

ですので、自分で食器を片付けるという行為は、その片付け専門の仕事をしている人の仕事を奪ってしまっているということになります。

先日のワールドカップでも、日本人サポーターが大きな袋を持って、こぞってゴミを片付ける様子が映っていて、日本人の価値観に近い人はそれを賞賛していましたが、実は一定数の外国人は、「余計なことをしている」と見ていることも往々にしてあるのです。

どちらが良い悪いということではなく、そういう価値観があるということです。

 

物が無くなったら、盗られる方が悪いという価値観も

別の話になりますが、僕の子供たちがマレーシアのインターナショナルスクールに通い始めた頃にも、日本人とマレーシア人の価値観の違いにめちゃくちゃ戸惑ったことがあります。

最初、子供たちは英語が通じなかったので、翻訳機能の付いた電子辞書を持たせていたのですが、それが学校で盗まれてしまい、泣いて帰ってきたことがありました。

学校で物が無くなったとなれば、日本であれば、先生が犯人探しをしたり、みんなのロッカーの中を調べたりしますよね。

しかし、インターナショナルスクールでは犯人探しもしませんし、無くなった翻訳機を探すというようなことも一切しませんでした。

「さすがにそれはないだろう」と思ってクレームを入れたら、先生から「取られる方が悪い。自己管理をしていない方が悪い」というように、逆にたしなめられてしまいました。

その対応には、もうめちゃくちゃ腹が立ちましたが、これは宗教上の考え方の違いで、物が盗られるということは、それを必要としている人のもとに、その物が行ったというような価値観があるのです。

だから諦めなさいということなのですが、それに馴染めなくて非常にストレスでした。

このような感じで、日本の価値観と海外の価値観が全く違うことがあります。

日本人サポーターのゴミ拾い行為は、僕個人としてはとても素晴らしいと思います。

しかし、海外では片付けること自体が余計なお節介になっているという価値観もあるので、海外に行ったら、郷に入っては郷に従えということも意識しておく必要があるのではないかなと思います。

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