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商業出版にこだわる必要がない理由。今や個人が誰でも出版できるいい時代になった

公開日: 2022年12月27日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

突然ですが、あなたは本を出版したいと思ったことはありませんか?

僕は2002年に独立し、すぐに出版社から声がかかり、2003年に初の著書を出版しました

当時は不動産投資のジャンルの書籍が少なかったこともあり、初の著書は10万部のベストセラーとなり、自分のビジネスが大きく飛躍したきっかけにもなりました。

そのため、「あなたがビジネスで成功したいと思っているなら、本は絶対に出版した方が良い」と僕は思います。

ただ、昨今の出版事情を理解していないと、ただの自己満足になってしまいますし、せっかく本を書くのであれば、その後のビジネス展開も設計した方が良いです。

日本にはそのことを考えずに、出版すること自体が目的になっている人が多いと感じています。ですので、今回はその注意喚起を含めて、僕なりの新たな出版手法を紹介していきます。

「いつか自分の本を出版してみたい!」とお考えの方にとっては非常に参考になる内容だと思います。ぜひ最後までご覧ください!

 

近年、出版業界は厳しくなってきている

はじめに、出版業界の現状についてお話しします。

ご存知の方も多いかもしれませんが、昨今では商業出版するのはかなり難しくなっています。

一例を挙げれば、僕が本を書き始めた20年前と比べ、書店の売り場面積は約2分の1に半減しています

加えて、日本人は本を読まなくなってきています

その結果、出版社の売上、出版社の数、書店の数が激減中なのです。出版業界がいかに厳しいかがわかるでしょう。

ですから、本を出したからといって簡単に売れるわけではないというのが昨今の現状なのです。

 

商業出版以外のハードルはさらに高い


前提知識として、出版方法には大きく分けて次の3つがあります。
 
商業出版 印税がもらえる方法。著者の費用負担はない
共同出版 出版にかかるコストを、著者と出版社が折半する
自費出版 出版コストを全額著者が負担する


今の時代、出版社に企画を持ち込むと、基本的には自費出版、良くても共同出版となります。出版社側で「必ず売れる!」とわかっている本でないと、商業出版をしてくれないのです。

そして、出版社が自費出版や共同出版を勧めているということは、出版社が「この本を出しても売れない」と判断しているわけです。ですから、商業出版以外の本は基本的にほとんど売れません

例えば僕のジャンルでいうと、不動産投資家の本はたくさん出版されています。

しかし、そのうち商業出版はほんのひと握りで、ほとんどが共同出版になっていて、多くの場合は、著者が1,000~2,000冊を買取する契約になっていると思います。

出版社で出版してもらうというのは、それだけハードルが高いのです。

もっとも、あなたがインフルエンサーで、1万部以上の販路が見込めるのであれば商業出版の道もあるかもしれませんが・・・。

 

今は個人で出版できる時代。出版社による出版にこだわる必要はない

さて、こういった昨今の事情も踏まえれば、「わざわざ出版社で本を出さなくても良いのでは?」と僕自身は考えています。

まず、さきほども言ったように、今は書店で本が売れない時代です。

書店にとって本は委託販売なので、売れない本は3週間で返本されてしまいます。

もちろん、ひと昔前は「全国の書店に自分の本が並ぶのが嬉しい!」という理由もあったでしょうし、出版社から本を出版することで自分に箔が付くこともあったでしょう。

しかし、今はそういう時代でもありません。今は個人が自由に出版できる時代なんですから、出版社による出版にこだわる必要はないのです。

 

出版社による出版に拘る必要がないもう一つの理由


また、出版社から出版する恩恵としてよく挙げられるのが、ISBNコードが発行されるという点です。

ISBNコードが付いている本は、世界中に流通が可能となり、国会図書館にも所蔵されるというステイタスがあります。

そのために「出版社から出版したい!」という人もいますが、実は個人でもISBNコードは取得することができ、上記の恩恵を得ることは十分に可能です。

つまり、個人で出版したとしても、今や出版社と同等に自分の本を流通させることができるのです。

さらに、今は個人での出版がITによって容易になってきています。

個人で出版するハードルとしては、

・印刷を数千冊単位で印刷しないとコストが下がらない
・在庫をどうしたら良いか?
・デリバリーをどうしたら良いか?

・・・という問題がよく挙げられています。

しかし、これらの問題を解決する新しいサービスが既に登場しています。せっかくですので、そのツールもご紹介したいと思います。

 

まずはAmazonのPOD出版から始めてみよう


そのサービスとは、AmazonのPOD出版(プリントオンデマンド出版)です。

これは、Amazonが注文を受けたら1冊ずつ印刷、製本してデリバリーしてくれるという仕組みです。

編集者や本のカバーデザインについては、ランサーズやクラウドワークスなどでクリエイターに発注すれば良いでしょう。

このように、今は出版社を通さず、個人が20~30万円程度の費用をかければ容易に出版ができるようになってきているのです。

 

ウラケンもPOD出版に移行中


そんな僕も、今はAmazonのPOD出版に移行中です。

なぜなら、昔出版した本の増刷を出版社が全然対応してくれなくなってきているからです。

このままでは本が絶版になってしまう可能性がありますので、このPOD出版で再販しよう!ということになり、昔に出版した本は出版社との出版契約を解除して、自前で加筆修正したゲラをAmazonで流通させるようにしてきました。

このように、僕自身もPOD出版をフル活用しているので、「本を出版してみたい!」という人は、まずは商業出版を狙わずに、Amazonのような流通システムに乗せることを検討してみるといいと思います。

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