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SNSでトレンド入りした“FIRE卒業”について考える
公開日: 2023年01月11日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
先日、SNSで“FIRE卒業”という言葉がトレンド入りしていました。
FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立」とか「早期リタイア」を意味します。
この2~3年で流行ってきた言葉で、経済的に豊かになってサラリーマンを卒業することがが、一種のステータスというか、サラリーマンのひとつの目標となっているんですね。
FIREというと、社会生活からいったん身を引いて、悠々自適なリタイア生活を送る・・・というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、最近トレンド入りした“FIRE卒業”とは、そんなリタイア生活をやめて、また働き始めるということです。
FIRE卒業には2つのパターンがあります
では、せっかくFIREしたのに、なぜ卒業する(やめる)のでしょうか?
その理由には大きく2つのパターンがあるそうです。
1つ目は、当初の目論見がはずれ、経済的な不安が出てきたために勤め人に戻るというケースです。
金融資産や不動産資産を積み上げて、仕事をしなくても生活ができると思ってFIREしたにも関わらず、株価の低迷によって金融資産の評価が下がってしまい、当てにしていた運用益が出なくなってしまったり、不動産で空室が拡大してキャッシュフローが出なくなったり、資産の目減りが不安になって、また勤め人に戻るといったことです。
そして2つ目は、リタイア生活を続けようと思えば続けられるものの、24時間何もすることがない状態に飽きてしまって、また勤め人に戻るといったケースだそうです。
イメージしてもらいたのですが、誰もいない無人島に行って、「よし!リタイア生活を送るぞ!」と、ワイン片手に美味しいものを毎日たらふく食べられたとしても、3日もすればすっかり飽きてしまい、「実際にやってみると案外キツイなぁ~」と感じてしまう人が多いと思います。
一人で美味しいものを食べたとしても、それを分かち合う仲間がいなければ楽しくないでしょうし、社会から隔絶され、誰からも必要とされないけれど、お金と時間は死ぬほどある・・・というような状態になれば、「自分の存在意義って何なんだろう?」と精神的に不安になる人が多いのではないかなと思います。
これならFIREできる!と勘違いした人の末路
しかし、一番バカげていると思うのは、1つ目のパターンでしょう。
もし、あなたが金融資産でFIREを目指すのであれば、たとえリーマンショック級のリセッションがあったとしても、そのリターンで十分生活を維持していけるだけの資産を作らないといけないと思います。
そうではない場合は、リタイアは慎重になるべきです。
例えば、仮想通貨だけで資産を形成していて、それでリタイアしてしまう・・・ということが、どれだけリスクが高いかは、誰でも容易に想像できますよね。
その点、不動産投資で家賃を毎月安定的に得られる状態であれば、比較的安全にリタイアできると思います。
とはいえ、不動産投資を始めたばかりの多くの人は、「10億円、20億円投資しています!」といった資産規模や、「家賃年収5千万円、1億円です!」といった家賃年収だけを目標にしすぎていると感じています。
資産規模や家賃年収だけでFIREできるかどうかを判断することは、絶対にやめたほうがいいでしょう。
これは、実際には100万円しか利益が出ていないにも関わらず、売り上げが100億円あることを自慢する経営者と同じで、無能な経営者であることを公言しているようなものです。
重要なのは資産規模ではなく純資産であり、家賃年収ではなく手元に残って実際に使えるキャッシュフローです。
また、不動産投資の場合は、デッドクロスという不動産投資特有の税務的現象もしっかり理解して対策ができていないといけません。
それができていない人は、必ず勤め人に逆戻りするか、そうでなくても、内容の薄いセミナーを開催して小銭稼ぎを始めるのがオチです。
よく、「資産規模〇〇円です!家賃年収〇〇円です!」といった本を書いて、セミナーをやったりする人がいますが、そのような人はだいたい2~3年でいなくなります。
ウラケンのように、20年も同じこと言っている人は不動産業界にはいません。ですので、やるのであれば徹底的にやれ!と言いたいです。
FIREを卒業するのは、ある意味いいこと
話を戻して、先ほどご紹介した2つ目のパターン(やることがなくなってFIREを卒業するケース)は、僕はある意味いいことだと思います。
多くの人がリタイア生活に憧れるのは、ストレスのない自由な生活が幸せだと信じているからでしょう。
ところが、実際に暇なリタイア生活を経験してみると、それほどパラダイスではないということに、いずれ気づくと思います。
これは経験してみないと分からないことだと思います。
僕が考えるFIREの一番のメリットというは、無人島に行って、ワイン片手に美味しいものをたらふく食べる・・・ということではなく、「誰に強要されることなく、やりたい仕事だけをすることができるようになる」ことだと思います
そうなれれば、本当の意味で自分の人生を生きられるようになるのではないでしょうか。
会社からの給料がないと生きていけない状況だと、嫌が応にも会社の要求に答えないといけませんし、ある意味、自分の人生を生きられないと感じてしまうことも多いと思います。
すべての人にオススメしたいFIRE
僕は、すべての人にFIREをオススメしたいですし、FIREを目指して資産をコツコツと積み上げていっていただきたいと思っています。
ただ、当初の目論見がはずれたために、リタイア生活が続けられなくなって社会復帰・・・ということはないようにしていただきたいです。
なぜなら、いったんレールを外れてしまうと、以前と同じポジションにはなかなか戻れないからです。
あなたもFIREをする際には、FIREをした後に何をするのか?ということをしっかりと考えておくべきだと思いますし、たとえ経済的なリセッションがあっても、ちゃんと安定的に食べていける状態をしっかり作ってからにした方がいいでしょう。
▼ウラケンに質問できるオンラインサロンはこちら
こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
先日、SNSで“FIRE卒業”という言葉がトレンド入りしていました。
FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立」とか「早期リタイア」を意味します。
この2~3年で流行ってきた言葉で、経済的に豊かになってサラリーマンを卒業することがが、一種のステータスというか、サラリーマンのひとつの目標となっているんですね。
FIREというと、社会生活からいったん身を引いて、悠々自適なリタイア生活を送る・・・というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、最近トレンド入りした“FIRE卒業”とは、そんなリタイア生活をやめて、また働き始めるということです。
FIRE卒業には2つのパターンがあります
では、せっかくFIREしたのに、なぜ卒業する(やめる)のでしょうか?その理由には大きく2つのパターンがあるそうです。
1つ目は、当初の目論見がはずれ、経済的な不安が出てきたために勤め人に戻るというケースです。
金融資産や不動産資産を積み上げて、仕事をしなくても生活ができると思ってFIREしたにも関わらず、株価の低迷によって金融資産の評価が下がってしまい、当てにしていた運用益が出なくなってしまったり、不動産で空室が拡大してキャッシュフローが出なくなったり、資産の目減りが不安になって、また勤め人に戻るといったことです。
そして2つ目は、リタイア生活を続けようと思えば続けられるものの、24時間何もすることがない状態に飽きてしまって、また勤め人に戻るといったケースだそうです。
イメージしてもらいたのですが、誰もいない無人島に行って、「よし!リタイア生活を送るぞ!」と、ワイン片手に美味しいものを毎日たらふく食べられたとしても、3日もすればすっかり飽きてしまい、「実際にやってみると案外キツイなぁ~」と感じてしまう人が多いと思います。
一人で美味しいものを食べたとしても、それを分かち合う仲間がいなければ楽しくないでしょうし、社会から隔絶され、誰からも必要とされないけれど、お金と時間は死ぬほどある・・・というような状態になれば、「自分の存在意義って何なんだろう?」と精神的に不安になる人が多いのではないかなと思います。
これならFIREできる!と勘違いした人の末路
しかし、一番バカげていると思うのは、1つ目のパターンでしょう。もし、あなたが金融資産でFIREを目指すのであれば、たとえリーマンショック級のリセッションがあったとしても、そのリターンで十分生活を維持していけるだけの資産を作らないといけないと思います。
そうではない場合は、リタイアは慎重になるべきです。
例えば、仮想通貨だけで資産を形成していて、それでリタイアしてしまう・・・ということが、どれだけリスクが高いかは、誰でも容易に想像できますよね。
その点、不動産投資で家賃を毎月安定的に得られる状態であれば、比較的安全にリタイアできると思います。
とはいえ、不動産投資を始めたばかりの多くの人は、「10億円、20億円投資しています!」といった資産規模や、「家賃年収5千万円、1億円です!」といった家賃年収だけを目標にしすぎていると感じています。
資産規模や家賃年収だけでFIREできるかどうかを判断することは、絶対にやめたほうがいいでしょう。
これは、実際には100万円しか利益が出ていないにも関わらず、売り上げが100億円あることを自慢する経営者と同じで、無能な経営者であることを公言しているようなものです。
重要なのは資産規模ではなく純資産であり、家賃年収ではなく手元に残って実際に使えるキャッシュフローです。
また、不動産投資の場合は、デッドクロスという不動産投資特有の税務的現象もしっかり理解して対策ができていないといけません。
それができていない人は、必ず勤め人に逆戻りするか、そうでなくても、内容の薄いセミナーを開催して小銭稼ぎを始めるのがオチです。
よく、「資産規模〇〇円です!家賃年収〇〇円です!」といった本を書いて、セミナーをやったりする人がいますが、そのような人はだいたい2~3年でいなくなります。
ウラケンのように、20年も同じこと言っている人は不動産業界にはいません。ですので、やるのであれば徹底的にやれ!と言いたいです。
FIREを卒業するのは、ある意味いいこと
話を戻して、先ほどご紹介した2つ目のパターン(やることがなくなってFIREを卒業するケース)は、僕はある意味いいことだと思います。多くの人がリタイア生活に憧れるのは、ストレスのない自由な生活が幸せだと信じているからでしょう。
ところが、実際に暇なリタイア生活を経験してみると、それほどパラダイスではないということに、いずれ気づくと思います。
これは経験してみないと分からないことだと思います。
僕が考えるFIREの一番のメリットというは、無人島に行って、ワイン片手に美味しいものをたらふく食べる・・・ということではなく、「誰に強要されることなく、やりたい仕事だけをすることができるようになる」ことだと思います
そうなれれば、本当の意味で自分の人生を生きられるようになるのではないでしょうか。
会社からの給料がないと生きていけない状況だと、嫌が応にも会社の要求に答えないといけませんし、ある意味、自分の人生を生きられないと感じてしまうことも多いと思います。
すべての人にオススメしたいFIRE
僕は、すべての人にFIREをオススメしたいですし、FIREを目指して資産をコツコツと積み上げていっていただきたいと思っています。ただ、当初の目論見がはずれたために、リタイア生活が続けられなくなって社会復帰・・・ということはないようにしていただきたいです。
なぜなら、いったんレールを外れてしまうと、以前と同じポジションにはなかなか戻れないからです。
あなたもFIREをする際には、FIREをした後に何をするのか?ということをしっかりと考えておくべきだと思いますし、たとえ経済的なリセッションがあっても、ちゃんと安定的に食べていける状態をしっかり作ってからにした方がいいでしょう。
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