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FIRE達成にはいくら必要?生涯持続する4%ルールとは?
公開日: 2023年02月27日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
最近は、「FIREをして、サラリーマンを卒業したい!」と考える方が多くなっていますね。
そこで今回は、「結局のところ、お金がいくらあればFIREできるのか?」というテーマで、
・FIREの考え方
・FIREが持続する4%ルール
について、論文のデータに基づいて解説していきます。
FIREを目標にされている方にとっては非常に参考になる内容だと思います。ぜひ最後までご覧ください!
FIREの2つの考え方
そもそも、FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立」と「早期リタイア」を意味する言葉です。
一般的なFIREの状態というのは、サラリーマンをやめたとしても、今の生活を何不自由なく維持できる状態のことを言います。
こう考えると、「FIREを達成するためには莫大な資産が必要そうだな・・・」と思われる方も多いかもしれませんが、実はFIREには2つの考え方があります。
1つは、本業以外の副収入で、本業と同等の収入を得られる状態を作るということです。
この副収入というのは、金融投資・不動産投資、そして副業が考えられます。
例えば、年収が700万円である場合、給与収入以外の副収入で700万円を稼ぐことができれば、副収入だけで生活ができるわけですから、サラリーマンを卒業できるということになります。これもある種のFIREですよね。
ただし、副業が不安定な状態だと、FIREの状態を維持することができなくなるかもしれません。
そこで、もう1つの考え方が登場します。それは、ある程度の資産を作って、それを人生の終わりに向かって取り崩していく、という考え方です。
どういうことでしょうか?山登りを例に考えてみましょう。
山というのは、登ったら降りる必要があります。富士山の頂上をFIREの状態だとすると、その頂上から降りていくということです。
つまり、FIREを達成できるほどの資産をいったん蓄えたら、人生の終わりに向けてその資産を取り崩しながら生活していく・・・というわけです。
FIREの実現には、一体いくら必要なのか?
では続いて、FIREの実現に必要な金融資産について考えていきましょう。
先ほどご紹介した、「ある程度の資産を築き上げて、人生の終わりに向けて資産を使い切っていく」という考え方の場合、FIREの状態を維持するためには一体いくら必要なのでしょうか?
1994年に、ウィリアム・ベンゲンをはじめ、トリニティ大学の複数名が発表した「トリニティスタディ」という論文では、“ルールオブサム”という考え方が提唱されています。
その考え方に基づくと、FIREに必要な資産というのは
「自分が1年間で必要としている資金の、25~30倍の金融資産」
ということになります。
これは、まとまった資産の運用で得られるリターンと、資金そのものの取り崩しによって、30年間生活ができる、という試算になっています。
例えば、毎年1,000万円必要なのであれば、2億5,000万円~3億円の金融資産が必要なわけですね。そして、2億5,000万円~3億円の金融資産から毎年4%の割合で引き出していくと、30年後には資産の10%が残ります。
つまり、FIREの状態を30年間維持できるということが証明されているんですね。
これを「4%ルール」なんて呼んだりもしています。
4%ルールをFIREに適用させるためには、それなりの資産運用が必要
この理論で1つ気をつける必要があるのが、資産をただ取り崩せば良いのではなく、それなりに運用する必要があるということです。
「運用成績は時代によって変わるのでは?」と思った方も、安心してください。先ほどの4%ルールは1994年に証明されていますが、2020年の段階でも、この理論は変わらない、というデータが直近に出ています。
運用方法は以下の通りです。
・基本:75%を株式、25%を債券で運用
→毎年4%を引き出しても、98%の確率で30年後に10%以上の資産が残る
・50%を株式、50%を債券で運用
→毎年4%を引き出しても、90%以上の確率で30年後に10%以上の資産が残る
・100%を債券で運用
→毎年3%を引き出しても、80%の確率で30年後に10%以上の資産が残る
(4%だと資金が大きく減ってしまうため、3%へ引き下げることがポイント)
ある程度の資産を築いたら、出口戦略を考えよ
とはいえ、この理論をお聞きになった方の中には、
「まとまったお金には手をつけずに、運用益だけで暮らせば良いじゃないか」
と考える人もいるかもしれません。
しかし、せっかく2億、3億の資産を作ったのに使わないでいると、今度は相続でお金がとられてしまいます。すると、今度は「なんとかお金を守らないといけない」という発想になってしまうのです。
元はといえば、使うために作ったお金のはずが、気づけばお金を守るために頭を悩ませることになる・・・これはなんとも不幸だと思います。
そのため僕は、ある程度資産運用をしたら、出口戦略を考えていくことを推奨しています。
その観点で、今回ご紹介した4%ルールは出口戦略として非常に有効です。
興味がある方はぜひ、「トリニティスタディ」と検索し、4%ルールについて調べてみてください!
▼ウラケンに質問できるオンラインサロンはこちら
こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
最近は、「FIREをして、サラリーマンを卒業したい!」と考える方が多くなっていますね。
そこで今回は、「結局のところ、お金がいくらあればFIREできるのか?」というテーマで、
・FIREの考え方
・FIREが持続する4%ルール
について、論文のデータに基づいて解説していきます。
FIREを目標にされている方にとっては非常に参考になる内容だと思います。ぜひ最後までご覧ください!
FIREの2つの考え方
そもそも、FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立」と「早期リタイア」を意味する言葉です。
一般的なFIREの状態というのは、サラリーマンをやめたとしても、今の生活を何不自由なく維持できる状態のことを言います。
こう考えると、「FIREを達成するためには莫大な資産が必要そうだな・・・」と思われる方も多いかもしれませんが、実はFIREには2つの考え方があります。
1つは、本業以外の副収入で、本業と同等の収入を得られる状態を作るということです。
この副収入というのは、金融投資・不動産投資、そして副業が考えられます。
例えば、年収が700万円である場合、給与収入以外の副収入で700万円を稼ぐことができれば、副収入だけで生活ができるわけですから、サラリーマンを卒業できるということになります。これもある種のFIREですよね。
ただし、副業が不安定な状態だと、FIREの状態を維持することができなくなるかもしれません。
そこで、もう1つの考え方が登場します。それは、ある程度の資産を作って、それを人生の終わりに向かって取り崩していく、という考え方です。
どういうことでしょうか?山登りを例に考えてみましょう。
山というのは、登ったら降りる必要があります。富士山の頂上をFIREの状態だとすると、その頂上から降りていくということです。
つまり、FIREを達成できるほどの資産をいったん蓄えたら、人生の終わりに向けてその資産を取り崩しながら生活していく・・・というわけです。
FIREの実現には、一体いくら必要なのか?
では続いて、FIREの実現に必要な金融資産について考えていきましょう。先ほどご紹介した、「ある程度の資産を築き上げて、人生の終わりに向けて資産を使い切っていく」という考え方の場合、FIREの状態を維持するためには一体いくら必要なのでしょうか?
1994年に、ウィリアム・ベンゲンをはじめ、トリニティ大学の複数名が発表した「トリニティスタディ」という論文では、“ルールオブサム”という考え方が提唱されています。
その考え方に基づくと、FIREに必要な資産というのは
「自分が1年間で必要としている資金の、25~30倍の金融資産」
ということになります。
これは、まとまった資産の運用で得られるリターンと、資金そのものの取り崩しによって、30年間生活ができる、という試算になっています。
例えば、毎年1,000万円必要なのであれば、2億5,000万円~3億円の金融資産が必要なわけですね。そして、2億5,000万円~3億円の金融資産から毎年4%の割合で引き出していくと、30年後には資産の10%が残ります。
つまり、FIREの状態を30年間維持できるということが証明されているんですね。
これを「4%ルール」なんて呼んだりもしています。
4%ルールをFIREに適用させるためには、それなりの資産運用が必要
この理論で1つ気をつける必要があるのが、資産をただ取り崩せば良いのではなく、それなりに運用する必要があるということです。「運用成績は時代によって変わるのでは?」と思った方も、安心してください。先ほどの4%ルールは1994年に証明されていますが、2020年の段階でも、この理論は変わらない、というデータが直近に出ています。
運用方法は以下の通りです。
・基本:75%を株式、25%を債券で運用
→毎年4%を引き出しても、98%の確率で30年後に10%以上の資産が残る
・50%を株式、50%を債券で運用
→毎年4%を引き出しても、90%以上の確率で30年後に10%以上の資産が残る
・100%を債券で運用
→毎年3%を引き出しても、80%の確率で30年後に10%以上の資産が残る
(4%だと資金が大きく減ってしまうため、3%へ引き下げることがポイント)
ある程度の資産を築いたら、出口戦略を考えよ
とはいえ、この理論をお聞きになった方の中には、「まとまったお金には手をつけずに、運用益だけで暮らせば良いじゃないか」
と考える人もいるかもしれません。
しかし、せっかく2億、3億の資産を作ったのに使わないでいると、今度は相続でお金がとられてしまいます。すると、今度は「なんとかお金を守らないといけない」という発想になってしまうのです。
元はといえば、使うために作ったお金のはずが、気づけばお金を守るために頭を悩ませることになる・・・これはなんとも不幸だと思います。
そのため僕は、ある程度資産運用をしたら、出口戦略を考えていくことを推奨しています。
その観点で、今回ご紹介した4%ルールは出口戦略として非常に有効です。
興味がある方はぜひ、「トリニティスタディ」と検索し、4%ルールについて調べてみてください!
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