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成功の鍵は「GRIT」にある

公開日: 2023年04月24日

こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

今回はマレーシアに移住したての頃のお話しをさせていただきます。

注文した車が7ヶ月経ってもまだ納車されず、ずっとレンタカーではもったいないので、普段使いのための現地生産車を買うことにしました。

ところが、知り合いに紹介されたディーラーを訪れてビックリ!店舗に入るなり、受付カウンターに男が3人、足を投げて出してふんぞりかえっているではないですか!

私を一瞬ジロリとみて知らんぷり。すぐにスマホに目をやり、ゲームに興じているのです。

しかも、聞けばこの3人、ディーラーの営業マンというではないですか!

お客様が座るはずの応接ソファーにも、他の営業マンがふんぞりかえっています。

もう漫画の世界。笑うしかありません。

このディーラーでは、月に1台売るのが最低ノルマ。給料は歩合。

1台売れば、あとは何をやっていてもクビになることはないそうです。

1台売ると、歩合は恐らく7万円ほど。

マレーシアの平均月収以上です。

この車はMyvi(マイビー)というベストセラー車で、マレーシアでは10台に1台以上が走っている人気車種。ちょい乗りにはもってこいで、デザインも良い。

しかも、マレーシア人でも買える手頃な価格帯なので、大人気になっているのです。

なので、遊んでいても月1台のノルマは楽々こなせるのでしょう。

 

月に30台も売る営業マン

しかし、このダラダラした同僚を横目に、月30台のトップセールスをあげているマレーシア人がいたのです。

営業7年目の33歳。月収はなんと200万円。

すでにサイドビジネスでカフェも経営し、これがまた大流行り。

トップセールスマンはたいがい中華系マレーと決まっているのですが、彼はネイティブマレーシアン。このパターンは非常に珍しい。

いったい彼は何が違うのでしょうか?

聞けば、朝一番に出社し、営業所の掃除をたった1人でしているそう。

退社時間はたいがい夜11時。1日の睡眠時間は4時間。

営業開始当初は、わかり易い価格表を書いたチラシを作り、時間が空いたときは街頭で何時間もチラシ配り。

そのチラシにもひと工夫。

無料で使える会社の白い紙でなく、有料の黄色い紙を自腹で買ってきて作る

色紙なら目立つし、黄色い紙を片手にお客が店舗にくると、すぐに自分の客だとわかり、即対応できるのだそうです。

お客を紹介してくれた人には、リファーラル(手数料)を渡し、自分のメーカー以外の車が欲しいお客には、わざわざライバル社に紹介

そのうち、そのディーラーから逆にお客を紹介してもらうこともできるようになっていったそうです。

彼と話していると、まず、他の人と明らかに「目つき」が違います。

情報をより多く取り込むような、洞察深い目をしているのです。

動きも全く無駄がありません。

女子事務員がもたついている間にお茶もサッと出しますし、私との会話が終わると、長話をすることもなくさっさと自分の席にもどり、チラシをつくっていました。

起業した当時の自分をみているようでしたよ。(笑)

もちろん、即、彼から車を買ったのはいうまでもありません。

彼は、今やサイドビジネスでカフェも経営して十分稼いでいるのに、まったく驕ることもなく、毎月毎月、30台以上もの車を淡々と売っているのです。

彼の目標は、稼いだお金を元手に事業を興し、成功すること。そして40歳でリタイヤすることだそうです。

きっと彼は、40歳になってもビジネスをしていると思いますが(笑)、一攫千金を狙うのではなく、コツコツと種銭を稼ぎながら勉強し、そして次のビジネスを始める準備をしているのです。

彼は間違いなく成功するでしょう。

なぜそうとわかるのか?それは彼が、私が見てきた成功者とまったく同じパターンの日常を過ごしているからです。

 

成功にIQの高さは関係ない

私は仕事柄、「不動産投資でリタイヤしたい」という相談をよく受けます。

その方法を聞くと、フルローンでローンを引き、不動産投資を一気に拡大したいという人がほとんど。

そういう人にかぎって、自己資金はほとんどありません。

楽にリタイヤできる方法など、どこにもないのにもかかわらず、です。

かたや、不動産投資で成功する人は、自己資金を一生懸命稼ぎ、コツコツ自分のステージで買える不動産を買い、家賃はすべて貯蓄しつつ、さらに自らの稼ぎを足し、それをまた自己資金として投資しながら、徐々に不動産の規模を拡大してきている人です。

結局、一攫千金を狙っていない人、コツコツ長時間掛けて頑張っている人が成功しているのです。

先日、成功者に必要なものを真剣に研究している人の研究発表をネットで発見しました。

研究者の名は、米ペンシルバニア大学のアンジェラ・リー・ダックワース教授。

彼女は、成功に必要なのは努力か?才能か?という、長年にわたり議論されてきたこの問いに対して、新たな説を唱えていました。

今まで、IQの高さや、学歴が高いことが成功の要因であると考えられていましたが、実は違ったというのです。

彼女は、米軍ミリタリースクールで厳しい訓練に最後まで耐えられた兵士、過酷な教育現場で生徒の学力を最も引き出すことができた先生、一般企業でトップセールスを記録した社員が、なぜナンバー1になったのか?そしてそれはなぜか?を徹底的に調べたのです。

すると、学歴も、知能の高さも関係ありませんでした。

違いはGRIT(グリット)=勇気、やる気、根性だったのです。

「グリット」とは、モノゴトに対する情熱であり、また、何かの目的を達成するためにとてつもなく長い時間、継続的に粘り強く努力することによって、モノゴトを最後までやり遂げる力のこと。

したがって、グリットはスタミナを必要とします。

1つの夢や目標を実現するために、毎日毎日、朝から晩まで夢中になって頑張り続けなければならないからです。

それも1週間、1ヶ月ではなく、何年も何年も頑張って努力し続けなければなりません

そうすることで、やがて夢や目標が現実のものとなるのだと。

グリットは、短距離走ではなく長距離走なのだと、アンジェラ教授はいいます。凄く共感できますね。

イチローもいっているじゃないですか?「天才といわれるのが嫌い」だと。「自分はそれだけの練習をしている」と。

子供の頃から目標をもち、他の誰よりも努力をし続けてきたのですからね。

彼を天才というなら「努力の天才」というべきなのです。

 

好きなことを見つけて挑戦し続ける

では、どうしたら「グリット」を持つことができるのでしょうか?

「グロースマインドセット」という考え方があります。

これは、「知能は生まれつきではなく後天的なもので、努力を重ねることによって変えることができる」という考え方。

グロースマインドセットでは、「挑戦、努力をすれば、知能は高まると信じて行動する」ことが重要。

そうすれば人は失敗を恐れず、自らチャレンジしていくようになるというのです。

「グリット」を育てる上で、とても大切な考え方です。

それと、これは私見ですが、寝食を忘れて打ち込めるような「大好きなこと」をやること

大好きなことだけを仕事にできれば成功しやすいと思うのですが、人生そううまくはいきません。

なので、仕事の中でも、「商品企画」「マーケティング」そして「営業」など、まず、できるだけ自分が好きと思えるようなセクションの仕事をさせてらうこと。

そこで一番の成果をあげるように努力することが重要です。

私の場合、別に不動産が好きでこの仕事についたわけではありません。

「給料が高かった」というのがこの業界に入った一番の理由。

どうです?不純な動機でしょ?(笑)

しかし、がむしゃらに頑張るなかで、ある日「マーケティング」に興味を見いだし、徹底的に勉強、実践してきたので、今の私になったのだと思います。

不動産投資も、短距離走ではなく、長距離走です。最低でも5年くらいのスパンで考える事が重要。

3年でリタイヤするといって、本当の意味でリタイヤできている人を私は知りません。

会社を辞められたというのは、決してリタイヤではないのです。

あのマレーシアの営業マン君のように、コツコツと車を売り続けるような努力は絶対に必要です。

種銭があれば、チャレンジできる不動産の規模も大きくなります。

一攫千金はありません。

たゆまず努力し続けることが、とてつもなく遠くに行けるただ1つの方法なのですから。


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