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不動産営業マンが不動産投資をしない理由

公開日: 2023年05月03日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

今日は、「なぜ不動産営業マンは自分で不動産投資をしないのか?」というテーマでお話ししたいと思います。

ここでいう不動産営業マンというのは、いわゆる管理会社の営業マンではありません。

中古物件を仕入れて販売する転売業者やワンルームマンションのデベロッパー、ワンルームマンションを販売する販売代理業者など、そういった会社の営業マンや経営者のことをいいます。

実はこのような不動産営業マンは、個人的に不動産投資をやっていない人が多いのです。

なぜ自分が勧めている商品を自分は買っていないのか?僕はずっと前から、このような行動は説得力に欠けると思っていました。

あなたも同じように疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。

そこで今日は、不動産営業マンが不動産投資をしないその背景について、3つのポイントでお話ししたいと思います。

 

不動産営業マンが、不動産投資をしない3つの理由


その① 家賃収入よりも、仲介・買い取り再販のほうが儲かるため


まず1つ目は、不動産投資をして家賃収入で稼ぐよりも、売買をした方が儲かるということがあります。

例えば、1,000万円の物件を8割程度の融資を引いて購入した場合、表面利回り9~10%の物件であれば、そのキャッシュフローは2%程度しかありません。

つまり、1,000万円の物件を購入しても、年間のキャッシュフローはわずか20万円程度ということです。

一方で、その物件の仲介をした場合、売主または買主のいずれかを仲介した場合で3%(30万円)、売主と買主の両方を仲介した場合で6%(60万円)の仲介手数料を得ることができます。

つまり、毎月1戸、年12戸の仲介をするだけで、年間360万円~720万円の手数料を得ることができるわけです。

また、物件を買い取って再販する業者の場合、例えば1,000万円で売れる物件を700万円で仕入れ、1,000万円で売るとすると、1回の取引で300万円儲かります

これを年間10回もやれば、3,000万円も儲けることができます。

つまり、不動産業者が自分で不動産投資をするよりも、仲介や買い取り再販をした方がよほど儲かるというのが1つ目の理由です。

 

その② 不動産業界は収入が安定しないため、ローンを借りにくい


もうひとつの理由は、これは不動産業界のあるあるですが、仲介や不動産売買を行う不動産業者の社員は、銀行のローンが付きにくいという事情があります。

なぜなら、仲介や買い取り再販業は水商売のようなところがあって、歩合給であることが多いため、収入が安定していないと判断されてしまうからです。

つまり、銀行からの融資を受けられないために不動産投資ができないという理由もあると思います。

 

その③ 自分が売っている不動産が儲からないと思っているため


そして3つ目の理由は、自分たちが売っている不動産が「そもそも儲からない」と思いながら、他人に勧めている可能性が高いということです。

例えば、物件の買い取り再販の場合、どれだけ利益を乗せて売ることができるか?それだけが彼らの生命線となっています。

その物件を買う不動産投資家が儲けられるかどうか?は、彼らには関係ありません。

つまり、「自分たちがこんなに利益を乗せて売ったら、得られる家賃から考えて儲からないだろう」と思いながら売っているわけで、そんな物件を自分で買うはずがありません。

 

自分で身に着けたノウハウで不動産投資をしよう!

以上のような理由から、不動産営業マンは不動産投資をしていない人が多いのです。

不動産業界というのは、よくわかってない人(不動産営業マン)が、もっとよく分かっていない人(不動産投資家)に売っている業界と揶揄されます。

物件を買う際には、不動産業者の言うことは話半分に聞いておき、自分で身につけたノウハウを基準に投資をした方がいいと思います。ぜひ参考にしてください。


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