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米ドル預金8%キャンペーンにご用心!外貨預金で銀行が儲かるカラクリとは?
公開日: 2023年06月03日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回は、米ドル預金に関するお話をしていきます。
最近、米国の金利がどんどん上がっています。
それに乗じて、日本の銀行でも米ドル預金キャンペーンをここぞとばかりに打ち出していて、「6%定期預金」というような文言を目にすることも多くなりました。
キャンペーン金利は、都銀では6%が多く、ネット銀行では8%が多い傾向にあります。
しかし、「米ドルで預金するだけで8%もの利回りを得られるなんて、超お得じゃん!」と思うことなかれ。実はこうしたキャンペーン、かなり注意した方が良いと僕は思っています。
というのも、キャンペーン以外の一般的な3ヶ月もの、6ヶ月ものの米ドル預金の金利はだいたい4%台なんですよね。
では、なぜ米ドル預金のキャンペーンでは、その2倍もの高金利を設定できるのでしょうか?
そこで今回は、「米ドル預金8%キャンペーンにご用心!外貨預金で銀行が儲かるカラクリとは?」というテーマで、キャンペーンの裏側と仕組みをお話ししていきます。
金融機関のプロモーションに安易に乗っかってしまうと、痛い目を見るかもしれません。ぜひ最後までご覧ください!
米ドル預金キャンペーンが高金利になるカラクリを解剖
まず、米ドル預金キャンペーンが高金利になるカラクリを解説していきたいと思います。
そもそも高金利キャンペーンというのは、「米ドル口座を作って、円預金から預け入れること」が絶対条件となっています。
そして、銀行は円から米ドルに両替する時の手数料で儲けているわけです。
だから高い金利を設定できるんですよね。
銀行は、為替レートに独自の手数料を上乗せしている
まず、両替手数料の相場として、大手の銀行だと1ドルを両替するのに3円もの手数料がかかったりします。
また、両替のレート自体も金融機関によって異なります。
為替レートというと、皆さんが日経新聞などでよく目にするレートがあると思いますが、そのレートはあくまでマーケットのレートであって、銀行が実際に両替する時のレートは異なります。
銀行には、
・円貨から外貨預金に預け入れる際の為替レート(TTS)
・外貨預金から円貨で引き出す際の為替レート(TTB)
があります。
これらのレートは、日経新聞に書かれている為替レートの仲値に対して手数料をいくらとるか?ということで、それぞれ銀行ごとに設定されています。
例えば、「仲値が140円で、銀行が1ドル145円で売ります」というような場合、銀行が5円を得するようになっているんですね。
まとめると、銀行は円からドルに両替する時点で利益を得られるので、高金利な米ドル預金キャンペーンを打ち出すことができているというわけです。
キャンペーン期間を限定しているのもミソ
また、キャンペーンで打ち出されている高い金利というのは、実は3か月、6か月限定になっていて、その先は半分になっていたりするので注意が必要です。
15年ほど前になりますが、三井住友銀行で「米ドル口座開設キャンペーン 金利13%!」というものがありました。
当時は、現在のように円から外貨預金に両替するのが前提条件となっておらず、他の預金口座から米ドルを移したとしても13%もの金利がつくようになっていたんですよね。
しかし、このキャンペーンには落とし穴がありました。
新聞広告に大きく「年利13%」と掲載されており、てっきり年間で13%もらえると思いきや、小さな文字で“1か月”と書いてあったのです。
しかし、僕は「期間限定」表記を見逃しませんでした。
既に別の銀行で米ドル預金口座を作っていたので、三井住友銀行に口座開設をして預け入れ、1か月後に別の銀行に移し替えました。
こうして、僕はわずか1か月のキャンペーンで、10万円くらいの金利を儲けることができたわけです(笑)
・・・と、こんな人がいるので、現在はキャンペーン時には円預金からの預け入れが絶対条件になっています。
円を最もお得に両替する方法とは?
では、円を外貨に両替する上で最もお得な方法はなんでしょうか?
最もお得な両替方法は、FX口座を開設して、自分の口座内で両替する方法です。
この方法では、両替手数料は0円、為替レートについても、銀行より好条件で両替することができます。
一般的なFX口座の為替レートはほとんど仲値を採用しているので、為替レートに手数料を乗せていないんですよね。
一昔前は、マネーパートナーズの口座で円を外貨に両替し、空港で米ドルを現金で受け取ることのできるサービスがありました(こうしたサービスは、“現受け”と呼ばれています)。
ただ、現在はそういった便利なサービスは無くなってしまいました(できるかもしれませんが、昔よりも手数料が多くかかってしまうかもしれません)。
FX口座で両替する以外の方法ですと、ネット銀行や新生銀行も安いと思っています。
スタンダードな普通預金口座でも1ドルあたり15銭で両替できる銀行もありますし、預け入れる金額が多ければ1ドルあたり9銭くらいで両替ができることもあります。
両替については、ネット銀行も含めて検討してみると良いでしょう。
その上で、定期預金で、仮にキャンペーンがなかったとしても金利が高い銀行で運用するのが良いと僕は思います。
まとめ
というわけで今回は、「米ドル預金8%キャンペーンにご用心!外貨預金で銀行が儲かるカラクリとは?」というテーマで解説をしてまいりました。
こうしたキャンペーンに乗っかって何も考えずに口座開設をしても、思っていたほどの金利を儲けられず、痛い目を見てしまうかもしれません。
外貨預金をされる場合は、しっかりと各行の情報をチェックして口座開設した方が良いと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
▼ウラケンに質問できるオンラインサロンはこちら
こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回は、米ドル預金に関するお話をしていきます。
最近、米国の金利がどんどん上がっています。
それに乗じて、日本の銀行でも米ドル預金キャンペーンをここぞとばかりに打ち出していて、「6%定期預金」というような文言を目にすることも多くなりました。
キャンペーン金利は、都銀では6%が多く、ネット銀行では8%が多い傾向にあります。
しかし、「米ドルで預金するだけで8%もの利回りを得られるなんて、超お得じゃん!」と思うことなかれ。実はこうしたキャンペーン、かなり注意した方が良いと僕は思っています。
というのも、キャンペーン以外の一般的な3ヶ月もの、6ヶ月ものの米ドル預金の金利はだいたい4%台なんですよね。
では、なぜ米ドル預金のキャンペーンでは、その2倍もの高金利を設定できるのでしょうか?
そこで今回は、「米ドル預金8%キャンペーンにご用心!外貨預金で銀行が儲かるカラクリとは?」というテーマで、キャンペーンの裏側と仕組みをお話ししていきます。
金融機関のプロモーションに安易に乗っかってしまうと、痛い目を見るかもしれません。ぜひ最後までご覧ください!
米ドル預金キャンペーンが高金利になるカラクリを解剖
まず、米ドル預金キャンペーンが高金利になるカラクリを解説していきたいと思います。そもそも高金利キャンペーンというのは、「米ドル口座を作って、円預金から預け入れること」が絶対条件となっています。
そして、銀行は円から米ドルに両替する時の手数料で儲けているわけです。
だから高い金利を設定できるんですよね。
銀行は、為替レートに独自の手数料を上乗せしている
まず、両替手数料の相場として、大手の銀行だと1ドルを両替するのに3円もの手数料がかかったりします。
また、両替のレート自体も金融機関によって異なります。
為替レートというと、皆さんが日経新聞などでよく目にするレートがあると思いますが、そのレートはあくまでマーケットのレートであって、銀行が実際に両替する時のレートは異なります。
銀行には、
・円貨から外貨預金に預け入れる際の為替レート(TTS)
・外貨預金から円貨で引き出す際の為替レート(TTB)
があります。
これらのレートは、日経新聞に書かれている為替レートの仲値に対して手数料をいくらとるか?ということで、それぞれ銀行ごとに設定されています。
例えば、「仲値が140円で、銀行が1ドル145円で売ります」というような場合、銀行が5円を得するようになっているんですね。
まとめると、銀行は円からドルに両替する時点で利益を得られるので、高金利な米ドル預金キャンペーンを打ち出すことができているというわけです。
キャンペーン期間を限定しているのもミソ
また、キャンペーンで打ち出されている高い金利というのは、実は3か月、6か月限定になっていて、その先は半分になっていたりするので注意が必要です。
15年ほど前になりますが、三井住友銀行で「米ドル口座開設キャンペーン 金利13%!」というものがありました。
当時は、現在のように円から外貨預金に両替するのが前提条件となっておらず、他の預金口座から米ドルを移したとしても13%もの金利がつくようになっていたんですよね。
しかし、このキャンペーンには落とし穴がありました。
新聞広告に大きく「年利13%」と掲載されており、てっきり年間で13%もらえると思いきや、小さな文字で“1か月”と書いてあったのです。
しかし、僕は「期間限定」表記を見逃しませんでした。
既に別の銀行で米ドル預金口座を作っていたので、三井住友銀行に口座開設をして預け入れ、1か月後に別の銀行に移し替えました。
こうして、僕はわずか1か月のキャンペーンで、10万円くらいの金利を儲けることができたわけです(笑)
・・・と、こんな人がいるので、現在はキャンペーン時には円預金からの預け入れが絶対条件になっています。
円を最もお得に両替する方法とは?
では、円を外貨に両替する上で最もお得な方法はなんでしょうか?最もお得な両替方法は、FX口座を開設して、自分の口座内で両替する方法です。
この方法では、両替手数料は0円、為替レートについても、銀行より好条件で両替することができます。
一般的なFX口座の為替レートはほとんど仲値を採用しているので、為替レートに手数料を乗せていないんですよね。
一昔前は、マネーパートナーズの口座で円を外貨に両替し、空港で米ドルを現金で受け取ることのできるサービスがありました(こうしたサービスは、“現受け”と呼ばれています)。
ただ、現在はそういった便利なサービスは無くなってしまいました(できるかもしれませんが、昔よりも手数料が多くかかってしまうかもしれません)。
FX口座で両替する以外の方法ですと、ネット銀行や新生銀行も安いと思っています。
スタンダードな普通預金口座でも1ドルあたり15銭で両替できる銀行もありますし、預け入れる金額が多ければ1ドルあたり9銭くらいで両替ができることもあります。
両替については、ネット銀行も含めて検討してみると良いでしょう。
その上で、定期預金で、仮にキャンペーンがなかったとしても金利が高い銀行で運用するのが良いと僕は思います。
まとめ
というわけで今回は、「米ドル預金8%キャンペーンにご用心!外貨預金で銀行が儲かるカラクリとは?」というテーマで解説をしてまいりました。こうしたキャンペーンに乗っかって何も考えずに口座開設をしても、思っていたほどの金利を儲けられず、痛い目を見てしまうかもしれません。
外貨預金をされる場合は、しっかりと各行の情報をチェックして口座開設した方が良いと思います。
ぜひ参考にしてみてください!
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