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どう転んでも日本の格差は無くならない理由

公開日: 2023年06月19日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

今日は、日本の格差が無くならない理由についてお話しします。

 

インフレでも日本の銀行は金利を上げられない

新型コロナウイルスがきっかけとなり、ここ数年、世界中がインフレになっています。

いま日本で起こっているインフレも、今後確実に進んでいくと思います。

その結果、銀行預金だけをしている人はどんどん貧乏になっていきます

なぜなら、たとえインフレになろうとも、日本の銀行の金利は上昇しないからです。

アメリカやヨーロッパと違い、日本は金利を上げようと思っても上げることができない構造になっています。なぜなら、国の借金(国債の発行額)がGDPの2倍以上もあるからです。

要するに、金利を上げてしまうと国債の発行負担が増えてしまうために、上げることができないというわけです。

 

お金を銀行に預けても目減りするだけ・・・

例えば、銀行に100万円を預けていても、普通預金の金利は良くて0.01%程度ですので、年に100円の利息しか得られません。

一方、今はATMで一回お金を引き出すだけでも数百円の手数料がかかりますし、他行への振り込みなどは500円以上の手数料がかかることもあります。

つまり、何もしなくても、お金を引き出したり振り込んだりしているだけで、預金が目減りしていってしまうのです。

そんな中、月末の銀行のATMにはすごい行列ができていますよね。僕は、あそこに並んでいる人々が日本の未来を物語っているように感じます。

なぜなら、あの行列に並んでいる人々は、確実に貧乏になっていくからです。

また、ATMの列に並んだり振り込みをしたりしない人も、安心はしていられません。

今後日本のインフレが、例えば2%程度で緩やかに進んでいった場合、銀行に預けた100万円の価値は何もしなくても目減りして98万円になってしまうからです。

この事実を理解できない人は本当にオワコンだと思います。

何が言いたいかというと、これからの日本では積極的に資産運用をしていかないと、確実に貧乏になってしまうということです。

 

投資をしている人は全人口の2割程度

最近は政府も個人の投資を後押ししていて、NISAなどをどんどん拡充してくれています。

しかし、実際にNISAを利用している人は、全人口の2割程度しかいないという実態があります。

また、本当に投資をしていかなければいけない20~30代に限って言っても、3割程度の人しか利用していないというデータもあります。

預金をしているだけでは確実に貧乏になる未来が分かっているのに、比較的安全に運用できるつみたてNISAすら使わない人がほとんどなのは、一体なぜなのでしょうか?

 

日本で投資が進まない理由は2つ

まず、金融に関する情報弱者が多いことが挙げられます。

金融に関する情報が流れていても、それが自分にとって必要なものかどうか?認識できない人が多いということです。

これに関しては政府が真剣に取り組んでいて、高校生に対してFP3級程度の金融知識を教育するような取り組みを行っています。

もし、本腰を入れてこの取り組みを進めて、全ての日本人にFP2級レベルの教育を行き渡らせることができれば、投資に関するムーブメントや雰囲気を作り出せる可能性はあるでしょう。

そして、日本で投資が進まない2つ目の理由は、日々の生活に精一杯で、そもそも投資に使える余剰資金がない人が多いということがあります。

そのような人がどれくらいいるかというと、金融広報中央委員会が毎年行っている、世代別の貯蓄額の調査が参考になります。

その調査によると、単身者の貯蓄額の中央値は100万円程度しかなく、つまり、ボリュームゾーンにいる多数の人々が100万円しか持っておらず、生活に余裕がない状況にあるということです。

そして、このような人々が今後どのような状況に直面するかというと、インフレが進行し、ますます生活が苦しくなり、ますます貧しくなるということです。

一方で、投資できる余裕のある人々は、長期的には日本のインフレ率を上回る投資をすることが十分可能です。

例えば、米国のS&P500に投資すれば、日本よりも高い利回りが期待できますし、日本の株式に限らず、世界中のマーケットを適切にウォッチしていけば、日本のインフレ率2%を上回る投資は十分できるはずです。

このような状況から考えると、投資の資金を確保できる人とそうでない人との間で、今後、格差がますます広がっていくことになると思います。

 

投資できる人とそうでない人の差は開く一方

生活が厳しい人々は所得を増やす努力をしなければ、老後も一生働き続けなければならない現実に直面する可能性があります。

先ほども述べたように、NISAの利用率がわずか2割である現状は深刻です。非常に残念ですが、僕はこの状況を変えることは難しいと思います。

ただ、僕の発信を聞いてくれる方々には、投資をできる側の住人になってもらいたいと思っていますので、引き続き、金融リテラシーが高くなる情報をタイムリーに提供していきます。

そして、あなただけでなく、あなたの周りの人にも、貧困のリスクを回避するためにぜひ情報をシェアしていただければと思います


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