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銀行員がオススメする金融商品を絶対に買ってはいけない理由
公開日: 2023年06月20日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回のブログでは、「銀行員がオススメする金融商品を絶対に買ってはいけない理由」というテーマで、注意喚起をしていきます。
なぜこんなお話をするかというと、先日、僕も長年お付き合いのある千葉銀行が、行政処分を受けたというニュースが飛び込んできたからです。
ということで今回は、
・千葉銀行が行政処分を受けたワケ
・銀行員がオススメする金融商品を買ってはいけない理由
を解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!
千葉銀行はなぜ行政処分を受けたのか?
今回の問題の発端は、千葉銀行が顧客に販売していた「仕組み債」です。
千葉銀行の行員は、その金融商品についてリスクを十分に説明せず、利回りが高いということだけで顧客に購入をオススメしていたのです。これは大変な問題ですよね。
では、この「仕組み債」とは一体どのような金融商品なのでしょうか。
色々なパターンが存在する複雑な金融商品ですから、金融知識を少しかじっただけではとても説明しきれるものではありません。
しかし、「仕組み債」は利回りが非常に高く、とても魅力的な商品である反面、キャピタルロス(損失)が起きる可能性もある、ハイリスクな商品といえます。
ちなみに、僕もこの仕組み債を、外貨両替の際に使用したことがあります(デュアルカレンシーデポジットという仕組み債です。)
この場合、目的は運用益を出すことではありません。
両替手数料を出さずに、効率の良いところで両替をすることが目的でした。
そして、僕自身はこのリスクについて十分理解していたので、損失が発生することもありませんでしたし、むしろメリットしかありませんでした。
しかし、金融素人の方にとって、仕組み債には思わぬリスクが潜んでいます。当然、販売する側はリスクについて説明をしないといけません。
千葉銀行の営業担当は、こちらの仕組み債について、高い利回りだけを強調し、リスクの説明を十分にしていなかったということです。そのため、千葉銀行は行政処分をくらったという形になります。
なぜ銀行員が勧める金融商品を買ってはいけないのか?
以上、千葉銀行が行政処分を受けた経緯について解説してきましたが、細かい金融知識云々は抜きにして、僕の言いたいことは1つだけです。
それは、「銀行員がオススメする金融商品は、絶対に買ってはいけない」ということです。
この理由は3つあります。
1、銀行がオススメする金融商品は、そもそも手数料が高い
そもそも、銀行がオススメする金融商品(主に投資信託)は非常に手数料が高いです。
なぜなら、銀行というのは金融商品を顧客の資産運用のために販売しているのではなく、手数料を稼ぐノルマのために販売しているからです。
ただし、同じ銀行でも、プライベートバンク※のある銀行は異なります。
プライベートバンクがある銀行(HSBC、スタンダードチャータード銀行など)は、顧客の資産を増やすことが目的です。金融知識豊富な担当者が専属で、金融商品についてわかりやすく説明をしてくれるケースがほとんどです。
※数億レベルの資産を持つ富裕層向けに、資産運用・資産管理に関するサービスを提供する銀行のこと
2、営業マンのレベルが低い
また、銀行の内情をよく知る人の情報によると、仕組み債のように中身が複雑な金融商品は、経験値の低い行員が販売させられているそうです。
「地銀のヒラ行員にしてみれば、その商品に関して深い理解をしてしまうと、むしろ売れなくなってしまう。だから銀行側は、経験が浅くて金融知識の少ない行員に金融商品を販売させている。」
・・・というのを、銀行業界に詳しい人がコメントしていました。
つまり、“よくわからない人が、もっとよくわからない人に売っている”という構図です。
もっとも、これは不動産の世界でも同じことです。
不動産投資のことを全く分かっていない、他業種から転職したばかりの営業マンが、不動産投資のことをもっとよくわかっていない、おじいさんおばあさんの地主にアパートを売り込んでいるのです。
ただ、不動産と金融商品が異なる点としては、金融商品の場合は意図せずして儲かる可能性があるということです。
今回話題になった仕組み債にしても、お客さんが意図せずして儲かってしまう可能性は十分にあります。
そうなると、銀行員はむしろ感謝されることになりますね。
3、銀行で販売されている投資信託商品は上場していない
銀行で販売されている投資信託商品は、上場していません。
上場していないとはどういうことかといえば、いつでも売りたい時に売ることができないということです。
銀行員から購入した金融商品が値上がりしたとて、「売りたい!」と思ったときにすぐに売ることができません。
このように、未上場の金融商品は流動性がめちゃくちゃ低いので、そもそも論として絶対に買ってはいけません。
まとめ
というわけで今回は、「銀行員がオススメする金融商品を絶対に買ってはいけない理由」というテーマで解説をしてきました。
不動産でも金融商品でも、“よくわからないものには絶対に投資をしない”というのが原理原則です。加えて、金融商品はいつでも売れるように、ある程度の流動性を担保しておくということが非常に重要です。
具体的には、上場していない金融商品には絶対に手を出さないようにしましょう。
特に、銀行員から紹介される金融商品は絶対に購入しないでください。
銀行員との付き合いで金融商品を買ってみようと思われる方は、お金に余裕がある人に限ります。
もしもみなさんが銀行員から金融商品を紹介される場面があったら、「そんなに良い商品なら、もちろんあなたも購入しているんですよね?」と切り返して、撃退してみてください。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回のブログでは、「銀行員がオススメする金融商品を絶対に買ってはいけない理由」というテーマで、注意喚起をしていきます。
なぜこんなお話をするかというと、先日、僕も長年お付き合いのある千葉銀行が、行政処分を受けたというニュースが飛び込んできたからです。
ということで今回は、
・千葉銀行が行政処分を受けたワケ
・銀行員がオススメする金融商品を買ってはいけない理由
を解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!
千葉銀行はなぜ行政処分を受けたのか?
今回の問題の発端は、千葉銀行が顧客に販売していた「仕組み債」です。千葉銀行の行員は、その金融商品についてリスクを十分に説明せず、利回りが高いということだけで顧客に購入をオススメしていたのです。これは大変な問題ですよね。
では、この「仕組み債」とは一体どのような金融商品なのでしょうか。
色々なパターンが存在する複雑な金融商品ですから、金融知識を少しかじっただけではとても説明しきれるものではありません。
しかし、「仕組み債」は利回りが非常に高く、とても魅力的な商品である反面、キャピタルロス(損失)が起きる可能性もある、ハイリスクな商品といえます。
ちなみに、僕もこの仕組み債を、外貨両替の際に使用したことがあります(デュアルカレンシーデポジットという仕組み債です。)
この場合、目的は運用益を出すことではありません。
両替手数料を出さずに、効率の良いところで両替をすることが目的でした。
そして、僕自身はこのリスクについて十分理解していたので、損失が発生することもありませんでしたし、むしろメリットしかありませんでした。
しかし、金融素人の方にとって、仕組み債には思わぬリスクが潜んでいます。当然、販売する側はリスクについて説明をしないといけません。
千葉銀行の営業担当は、こちらの仕組み債について、高い利回りだけを強調し、リスクの説明を十分にしていなかったということです。そのため、千葉銀行は行政処分をくらったという形になります。
なぜ銀行員が勧める金融商品を買ってはいけないのか?
以上、千葉銀行が行政処分を受けた経緯について解説してきましたが、細かい金融知識云々は抜きにして、僕の言いたいことは1つだけです。それは、「銀行員がオススメする金融商品は、絶対に買ってはいけない」ということです。
この理由は3つあります。
1、銀行がオススメする金融商品は、そもそも手数料が高い
そもそも、銀行がオススメする金融商品(主に投資信託)は非常に手数料が高いです。
なぜなら、銀行というのは金融商品を顧客の資産運用のために販売しているのではなく、手数料を稼ぐノルマのために販売しているからです。
ただし、同じ銀行でも、プライベートバンク※のある銀行は異なります。
プライベートバンクがある銀行(HSBC、スタンダードチャータード銀行など)は、顧客の資産を増やすことが目的です。金融知識豊富な担当者が専属で、金融商品についてわかりやすく説明をしてくれるケースがほとんどです。
※数億レベルの資産を持つ富裕層向けに、資産運用・資産管理に関するサービスを提供する銀行のこと
2、営業マンのレベルが低い
また、銀行の内情をよく知る人の情報によると、仕組み債のように中身が複雑な金融商品は、経験値の低い行員が販売させられているそうです。
「地銀のヒラ行員にしてみれば、その商品に関して深い理解をしてしまうと、むしろ売れなくなってしまう。だから銀行側は、経験が浅くて金融知識の少ない行員に金融商品を販売させている。」
・・・というのを、銀行業界に詳しい人がコメントしていました。
つまり、“よくわからない人が、もっとよくわからない人に売っている”という構図です。
もっとも、これは不動産の世界でも同じことです。
不動産投資のことを全く分かっていない、他業種から転職したばかりの営業マンが、不動産投資のことをもっとよくわかっていない、おじいさんおばあさんの地主にアパートを売り込んでいるのです。
ただ、不動産と金融商品が異なる点としては、金融商品の場合は意図せずして儲かる可能性があるということです。
今回話題になった仕組み債にしても、お客さんが意図せずして儲かってしまう可能性は十分にあります。
そうなると、銀行員はむしろ感謝されることになりますね。
3、銀行で販売されている投資信託商品は上場していない
銀行で販売されている投資信託商品は、上場していません。
上場していないとはどういうことかといえば、いつでも売りたい時に売ることができないということです。
銀行員から購入した金融商品が値上がりしたとて、「売りたい!」と思ったときにすぐに売ることができません。
このように、未上場の金融商品は流動性がめちゃくちゃ低いので、そもそも論として絶対に買ってはいけません。
まとめ
というわけで今回は、「銀行員がオススメする金融商品を絶対に買ってはいけない理由」というテーマで解説をしてきました。不動産でも金融商品でも、“よくわからないものには絶対に投資をしない”というのが原理原則です。加えて、金融商品はいつでも売れるように、ある程度の流動性を担保しておくということが非常に重要です。
具体的には、上場していない金融商品には絶対に手を出さないようにしましょう。
特に、銀行員から紹介される金融商品は絶対に購入しないでください。
銀行員との付き合いで金融商品を買ってみようと思われる方は、お金に余裕がある人に限ります。
もしもみなさんが銀行員から金融商品を紹介される場面があったら、「そんなに良い商品なら、もちろんあなたも購入しているんですよね?」と切り返して、撃退してみてください。
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