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【分散投資】円資産しかない人は、円に100%投資しているようなもの
公開日: 2023年12月12日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今日は「為替」の話をしたいと思います。
為替の知識は非常に重要で、僕たちの資産を保全するために必要不可欠です。
日本の不動産市場や経済も為替に左右されるので、我々投資家は為替をしっかりとウォッチし、備えなければなりません。ぜひ一緒に勉強していきましょう。
さて、先日のブログでもお話ししましたが、僕の息子の留学先のカナダでは物価の高騰がひどく、追加で仕送りをする必要がでてきてしまいました。
その際、僕はドルで送金をしたのですが、もしこれを円で送金していたとしたら、カナダのインフレと円安のダブルパンチでかなりキツかったと思います。
しかし、ドルで送金しているので、為替で損をしているという感覚は全くありませんでした。
今の円安というのは、アメリカがインフレ抑制のために利上げを始めた2022年3月から始まっています。
そして、現在までの間に日本円の価値は3割から4割も毀損したわけです。
もし、今回僕が1万ドルを送金したとすると、以前は110万円を送ればよかったものが、現在は150万円になっているということです。
つまり、もし僕が日本円しか持っていなかったら、僕の資産は3割から4割減ってしまっていたということになります。
来年こそ外貨を持って資産を保全しよう
日本に住んで日本円を使っていれば為替の影響はない?
円資産しかない人は、日本という国を一点買いしているようなものです。
これは極めてリスクの高い状態と言えます。
今現在、円しか持っていない人は、リスクヘッジ(リスクを予測し、リスクに対応できるよう備えること)をしないと、どんどん自分の資産が目減りしていってしまいます。
こういうことを言うと、「いやいや浦田さん。国内で円を使っている限り、資産は減らないよ」とおっしゃる方がいますが、それは大きな間違いです。
現在、コストプッシュ型のインフレが起こっていますが、これは為替が原因であり、その結果として、今まで買えたものが買えなくなってきていますよね。
ということは、やはり我々の円の資産は減っているわけです。
リスクヘッジの重要性
僕は10年以上前から資産のリスクヘッジをしましょうと言ってきました。
それは、外貨資産を作って円資産とのバランスを取りましょうということです。
もちろん、僕自身も10年以上前からいまだに毎月外貨を買い続けています。
そのおかげもあって、現在の超円安な状況下でも、子供の仕送りで困らずに済んでいます。
100万回以上も話してきた大切なこと
僕はもう100万回以上、色々な所で外貨資産を作って円資産とのバランスを取りましょうと伝えてきました。
しかしながら、このような話をすると、
「今はもう1ドル150円なっちゃったから」
「また円高になった時に買います」
と言う人が必ずいます。
実際、このようにしてドル買いを先送りしている人は多いと思います。
そういう人は、「あー、また155円なっちゃった・・・」とか「160円になっちゃった・・・」と言って、結局一生買うことができません。
朗報!ドルを仕込むラストチャンス到来か!?
そんなドル買いのタイミングを逃してきた人に朗報があります。
ズバリ、今年の年末~来年の前半にかけてドルを仕込み始める絶好のチャンスが来るということです。
つまり、2024年の前半は確実に円高になると僕は思っています。
一時151円台後半をつけたドル円は、最近5円ぐらい円高(146~147円)になっていますが、これは外貨を仕込み始めるチャンスだと思います。
130円まで待とう・・・などと言っていると、また買えなくなってしまいますので、今からもう買い始めるのがいいでしょう。
とにかく、偏りすぎた円資産は今すぐ外貨に変えるべきです。
どれだけ円安であろうが、今すぐドルを買うべきですし、円安であろうが円高であろうが、毎月一定額を買い続ければ、リスクは平準化し(ドルコスト平均法といいます)、長期積立投資と考えれば、為替リスクはなくなってくるわけです。
ちょうど、新NISAも1月から始まりますので、 外貨建の積立投資信託を始める絶好のチャンスが来ていると思います。
11月後半から始まった円高基調はいつまで続く?
そもそも、なぜ今円高になっているのかというと、アメリカのインフレがようやく落ち着いてきており、FRB(アメリカの中央銀行)も、夏から2回ほど金利の利上げを見送っているからです。
さらに、来年4月頃にはFRBによる利下げも示唆されてきています。そうなると、日米の金利差が縮小に向かうので円高になっている、というわけです。
とはいえ、この後ずっと円高基調が続くのかというと、僕は全くそう思っていません。
その理由は大きく2つあります。
1つは、金利差だけが為替を動かす要因ではないからです。
金利差というのは、為替変動の1つの要因ではあるけれども、この2年間を見てみると、日米の金利差は、そんなに大きく広がりも縮まりもありませんでした。
にも関わらず、これだけ円安が進んでいるということは、別の要因で為替が動いている可能性が高いということになります。
その2つ目の要因が、日本の構造的な問題です。
通常、円安になれば日本の企業は儲かって、景気が良くなって、海外で儲けたお金を円に両替する過程で必ず円高になるわけです。
しかし、実際には円安になっても貿易赤字となっています。
これはどういうことかというと、海外のお金が日本に戻ってきていないということです。
日本にお金が戻らなければ、円が買われることはない、つまり円高になりにくいということです。
さらには今、AppleやAmazonのサブスクリプションの支払いで、毎年6兆円もの日本円が海外に流出しています。
日本は今、インバウンド観光が増えて喜んでいますが、その収入は4兆円程度の効果しかないそうです。
つまり、差し引きで2兆円も円が流出している現状があるわけです。
この差は今後ますます拡大していく傾向にあり、このことを鑑みても、僕は長期的には円安トレンドになると思っています。
まとめ
1985年のプラザ合意以降、円安・円高を繰り返してきましたが、超長期的に見れば円高トレンドでした。
この潮目が変わったのが2011年頃からで、日銀の異次元緩和によって円安トレンドに転換しました。
日米の長短金利差の影響で一時的に円高になったとしても、長期的には円安トレンドとしか僕は思えません。
円資産を保全するのであれば、やはり今すぐ、とにかく今すぐ、為替がどうであれ、外貨を仕込むしかないと思っています。
繰り返しになりますが、来年春くらいまでは円高傾向だと思います。
これまで外貨を買うタイミングを逃してきた方は、この機会にぜひ外貨を仕込み始めていただければと思います。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今日は「為替」の話をしたいと思います。
為替の知識は非常に重要で、僕たちの資産を保全するために必要不可欠です。
日本の不動産市場や経済も為替に左右されるので、我々投資家は為替をしっかりとウォッチし、備えなければなりません。ぜひ一緒に勉強していきましょう。
さて、先日のブログでもお話ししましたが、僕の息子の留学先のカナダでは物価の高騰がひどく、追加で仕送りをする必要がでてきてしまいました。
その際、僕はドルで送金をしたのですが、もしこれを円で送金していたとしたら、カナダのインフレと円安のダブルパンチでかなりキツかったと思います。
しかし、ドルで送金しているので、為替で損をしているという感覚は全くありませんでした。
今の円安というのは、アメリカがインフレ抑制のために利上げを始めた2022年3月から始まっています。
そして、現在までの間に日本円の価値は3割から4割も毀損したわけです。
もし、今回僕が1万ドルを送金したとすると、以前は110万円を送ればよかったものが、現在は150万円になっているということです。
つまり、もし僕が日本円しか持っていなかったら、僕の資産は3割から4割減ってしまっていたということになります。
来年こそ外貨を持って資産を保全しよう
日本に住んで日本円を使っていれば為替の影響はない?
円資産しかない人は、日本という国を一点買いしているようなものです。
これは極めてリスクの高い状態と言えます。
今現在、円しか持っていない人は、リスクヘッジ(リスクを予測し、リスクに対応できるよう備えること)をしないと、どんどん自分の資産が目減りしていってしまいます。
こういうことを言うと、「いやいや浦田さん。国内で円を使っている限り、資産は減らないよ」とおっしゃる方がいますが、それは大きな間違いです。
現在、コストプッシュ型のインフレが起こっていますが、これは為替が原因であり、その結果として、今まで買えたものが買えなくなってきていますよね。
ということは、やはり我々の円の資産は減っているわけです。
リスクヘッジの重要性
僕は10年以上前から資産のリスクヘッジをしましょうと言ってきました。
それは、外貨資産を作って円資産とのバランスを取りましょうということです。
もちろん、僕自身も10年以上前からいまだに毎月外貨を買い続けています。
そのおかげもあって、現在の超円安な状況下でも、子供の仕送りで困らずに済んでいます。
100万回以上も話してきた大切なこと
僕はもう100万回以上、色々な所で外貨資産を作って円資産とのバランスを取りましょうと伝えてきました。
しかしながら、このような話をすると、
「今はもう1ドル150円なっちゃったから」
「また円高になった時に買います」
と言う人が必ずいます。
実際、このようにしてドル買いを先送りしている人は多いと思います。
そういう人は、「あー、また155円なっちゃった・・・」とか「160円になっちゃった・・・」と言って、結局一生買うことができません。
朗報!ドルを仕込むラストチャンス到来か!?
そんなドル買いのタイミングを逃してきた人に朗報があります。
ズバリ、今年の年末~来年の前半にかけてドルを仕込み始める絶好のチャンスが来るということです。
つまり、2024年の前半は確実に円高になると僕は思っています。
一時151円台後半をつけたドル円は、最近5円ぐらい円高(146~147円)になっていますが、これは外貨を仕込み始めるチャンスだと思います。
130円まで待とう・・・などと言っていると、また買えなくなってしまいますので、今からもう買い始めるのがいいでしょう。
とにかく、偏りすぎた円資産は今すぐ外貨に変えるべきです。
どれだけ円安であろうが、今すぐドルを買うべきですし、円安であろうが円高であろうが、毎月一定額を買い続ければ、リスクは平準化し(ドルコスト平均法といいます)、長期積立投資と考えれば、為替リスクはなくなってくるわけです。
ちょうど、新NISAも1月から始まりますので、 外貨建の積立投資信託を始める絶好のチャンスが来ていると思います。
11月後半から始まった円高基調はいつまで続く?
そもそも、なぜ今円高になっているのかというと、アメリカのインフレがようやく落ち着いてきており、FRB(アメリカの中央銀行)も、夏から2回ほど金利の利上げを見送っているからです。
さらに、来年4月頃にはFRBによる利下げも示唆されてきています。そうなると、日米の金利差が縮小に向かうので円高になっている、というわけです。
とはいえ、この後ずっと円高基調が続くのかというと、僕は全くそう思っていません。
その理由は大きく2つあります。
1つは、金利差だけが為替を動かす要因ではないからです。
金利差というのは、為替変動の1つの要因ではあるけれども、この2年間を見てみると、日米の金利差は、そんなに大きく広がりも縮まりもありませんでした。
にも関わらず、これだけ円安が進んでいるということは、別の要因で為替が動いている可能性が高いということになります。
その2つ目の要因が、日本の構造的な問題です。
通常、円安になれば日本の企業は儲かって、景気が良くなって、海外で儲けたお金を円に両替する過程で必ず円高になるわけです。
しかし、実際には円安になっても貿易赤字となっています。
これはどういうことかというと、海外のお金が日本に戻ってきていないということです。
日本にお金が戻らなければ、円が買われることはない、つまり円高になりにくいということです。
さらには今、AppleやAmazonのサブスクリプションの支払いで、毎年6兆円もの日本円が海外に流出しています。
日本は今、インバウンド観光が増えて喜んでいますが、その収入は4兆円程度の効果しかないそうです。
つまり、差し引きで2兆円も円が流出している現状があるわけです。
この差は今後ますます拡大していく傾向にあり、このことを鑑みても、僕は長期的には円安トレンドになると思っています。
まとめ
1985年のプラザ合意以降、円安・円高を繰り返してきましたが、超長期的に見れば円高トレンドでした。この潮目が変わったのが2011年頃からで、日銀の異次元緩和によって円安トレンドに転換しました。
日米の長短金利差の影響で一時的に円高になったとしても、長期的には円安トレンドとしか僕は思えません。
円資産を保全するのであれば、やはり今すぐ、とにかく今すぐ、為替がどうであれ、外貨を仕込むしかないと思っています。
繰り返しになりますが、来年春くらいまでは円高傾向だと思います。
これまで外貨を買うタイミングを逃してきた方は、この機会にぜひ外貨を仕込み始めていただければと思います。
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