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なぜウラケンのビジネスモデルは上手く行ったのか?(第3回/最終回)

公開日: 2023年01月04日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

前回前々回のブログで、僕がこの20年間、ビジネスを成長させ続けられたのは、実力や努力ではなく、時代の波に乗れたことが一番だったとお話ししました。

とはいえ、たまたま時代の波に乗れたわけではなく、自分がプレイしている業界の成長カーブをしっかりと分析した結果、自分が今やっているビジネスモデルが「必ず受け入れられる!」と確信したからこそ、たった30秒でサラリーマンを辞める決断をできた・・・というお話でしたね。

成長カーブについて簡単におさらいしておくと、物やサービスなど、あらゆる物事には成長カーブというものがあり、必ず始まりと終わりがあります

成長カーブは、商品やサービスができてからブームが始まるまでの「導入期」、ブームが始まってからの「成長期」、ブームが収束に向かう「成熟期」で構成されていて、それぞれの期は同じ年数になることが統計学的に分かっています。

これを不動産業界に当てはめて分析してみると、1970年から1985年が「導入期」、1985年から2000年までが「成長期」、そして、2000年から2015年までが「成熟期」であるということが分かりました。

 

不動産業界に「成熟期」がきたと確信を持った出来事

僕がこの分析をしたのは2000年頃のことでしたが、その後、この分析が正しかったと確信を持った事件がありました。

何かというと、2007年に大東建託の創業者である多田勝美会長が、自信の全株を8,000億円で外資に売って退陣する、と表明して大騒ぎになったことがありました(結局、会社が全株式を買い取ることで騒ぎはおさまりました)。

当時、ハウスメーカーは軒並み業績が下がっており、サブリースと新築アパートをセットで売っていたのですが、それがどんどん売れなくなっていたのです。

また、30年保証と謳っていた長期間のサブリースを減額したり、一方的に解約したりして、各地でトラブルを起こしていました。

多田会長は明らかにこの業界が「成熟期」に入っていることを理解していて、会社を売ろうとしたのだと僕は思ったのです。

 

はじめは大変なことばかりでした

不動産業界の成長カーブを分析した2000年当時、僕は今後、それまでの賃貸経営のスタイルやハウスメーカーが地主さんにしていたような営業スタイルは受け入れられなくなると考えていました。

それまでは、「ウチに任せてウチのアパートを建ててくれれば、片手間で30年間もウハウハな経営ができますよ!」という営業をしていました。

一方、僕はそのような経営スタイルはもう終わると思っていたので、「大家業は事業であり、あなたが社長なのだから、自分で勉強してください。さもなければ、これからの時代は生き残れないし、業者に食い物にされてしまいますよ」といった感じで、真逆の情報発信をし始めました。

当時、そのようなことをいう人は誰一人おらず、個人向けの不動産コンサルタントというものもなかったので、全く受け入れられませんでした。

勉強会を開催しようと、チラシを配ったりして集客しましたが、誰一人来てくれませんでした。

勉強会を開催してもお客さんが来ないので、身内に声をかけて勉強会をやって、その様子をビデオに撮り、ダビングして大家さんや地主さんに配って歩きました。

また、「間違いだらけのアパマン経営」というタイトルでメルマガを書いたり、小冊子を作って配ったりしていました。

そうしているうちに、だんだんと勉強会に参加してくれる人が増えていったのです。

すると、不動産投資や賃貸経営の知識を教えているだけで、営業は全くしていないにも関わらず、「あんたみたいな正直な人にアパート建ててもらいたい」という人が殺到しだしたのです。

 

ありがとう!と言ってもらえる仕事を志す

当時はまだ、「ウチに建築から管理まで全部任せてください」という業者ばかりでした。

しかし僕は、「不動産投資は自己責任です。自分で勉強して、全て理解してから行ってください。意思決定は、事業主であり社長であるあなたがして、あなたが全部責任を負うんですよ。僕は意思決定のサポートをするだけです」といった感じで、結構上から物を言っていました。

僕は、自分が「営業マン」であるというセルフイメージを捨てて、不動産の「教育者」なのだというセルフイメージに描き換えたのです。

そして、勉強会に集まった地主さんに、「今日はお越しいただいてありがとうございます!」と言うのではなく、逆に「ありがとう!」と言われるような教え方をしようと決めました。

色々あって、その後独立することになりましたが、すぐに出版が決まって、業界のウラ話を全部暴露してしまったので、不動産業界からは疎まれる存在になってしまいました笑

しかし、大家さん自身が勉強しなければいけない、という雰囲気が年々広がってきて、今度は大手ハウスメーカーが主催するセミナーに僕が講師として呼ばれるようになっていきました。

僕が予測した通り、情報が求められるような時代になってきたのです。

 

不動産実務検定で、日本の不動産を支えていく

また、不動産実務検定というものも作りました。

成長カーブで、不動産業界は2000年から2015年までは「成熟期」になると予測しましたが、2015年以降は、いつでも、どこでも、誰でも不動産の知識を学べるようになることが必要だと思いました

それが結果的に日本の不動産を支えていくことになると考えたのです。

そして、浦田健のブランドで僕自身が不動産投資のノウハウを伝えていく時代は終わらないといけないと思いました。

そこで、不動産投資に関するスタンダードな知識を、普遍的で体系的なノウハウにまとめて、不動産実務検定を作ったのです。

今では、たくさんの方に不動産実務検定を受講していただいて、目標に一歩近づいたと思っていますが、まだ道半ば。

これからも頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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