ブログ

一瞬でお客様を圧倒的なファンにする方法(後編)

公開日: 2023年05月11日

こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

今回は、前回のブログの続きで、クレームの対応次第でお客様がファンになるというお話をします。

 

相手が絶句するような価格をまずは提示する

価格交渉は、まずは相手がのけぞるような価格を、とにかくダメもとで提示をすること。

その次に、相手が提示してきた価格から、お互いに歩みよっていけばいいのです。

あらゆるものがインターネット上で売られている以上、最安値を隠すことはできません。

価格交渉が決裂したら、ネットで購入すればいいのですから臆する事はないのです。

不動産投資も一緒です。

リスクを負って購入するのは買い手なのです。

命をとられるわけでないのですから、まずは「鬼のような指値」をすればいいのです。

さて、話を戻しましょう。

あっさり、最安値交渉が成立したことに気を良くして、最新の洗濯機も同じように最安値交渉をして購入しました。

すると、高額商品には、無料で5年保証がつくというではないですか。

確か他社は、500円程の保証料を払えば、延長保証を受け付けていたはずですので、私の満足度はここで頂点に達しました。

「良い買い物をしたなぁ♡」と、ルンルンで帰宅した私は、早速、FAX複合機の設置を開始します。

しかし、受話器から音が聞こえません。

電話をすると、相手はこちらの声は聞こえるものの、相手の声はおろか、ツー音もしません。

固定回線ですから、最近はかかってくることもなく、いますぐ困ることはないのですが、せっかくの新品、やはり完全稼働でないと気になります。

時刻を見るともう20時。

プリンターのインクも充填し、試し印刷もしていましたし、各種ネット設定もしてしまったため、今更外して交換にいく気力もありません。

そこで、とり急ぎケーズデンキの担当者に電話を入れると、「分かりました。在庫を確認してすぐに折り返します」と言われ、一旦電話を切りました。

「もう遅いし、在庫があったとしても明日の対応だろうな~」、「また取り外して設置するの、面倒だなぁ」すっかり諦め気分で待っていると、携帯が鳴りました。

「ご迷惑をお掛けしております。実は当店には在庫がないのですが、近くの浦安店に在庫がありましたこれから担当者が浦安まで引き取りにいって、伺いたいのですが、ご都合はいかがでしょうか?」

「ええー、いまから来てくれるのー!?(心の叫び)」

一瞬、「もう遅いから明日で良いよ」と、喉まで出かけましたが、これは最高のクレーム対応法を学ぶチャンスだと思ったので、「それでは、お待ちしています。」とクールに返し、携帯を置きました。

それから1時間後、再び電話が鳴り、「無事、新品在庫を受け取りましたので、これから浦安店を出ます。恐らく20分くらいでお伺いできると思います。」と連絡が入ります。

その後、しばらくして家のチャイムがなり、時計を見ると電話を受けてから、ピタリ20分後。

「この度は大変ご迷惑をお掛けしました。新品在庫をお持ちしたのですが、まず受話器の変更だけで、直るかどうか試してもよろしいでしょうか?」と言って、まずは受話器だけを交換すると、無事、ツー音も相手の声も聞こえるようになったのです!

もう、これは感動ものですよ。

通販では絶対にあり得ないクレーム対応ですし、他の量販店であればきっと、「新品と交換しますので、明日また来てくれますか?」で終わりだったでしょう。

さらに、もし在庫がなければ、お取り寄せでまた何日も待たされたはずです。

「今日はきっと直らないな・・・」正直、私は半ば諦めていました。

しかし、閉店間際なのに即日対応、近隣店舗にまで取りに行き、即持参する家電量販店なんて、聞いた事がありません。

商品を確保し、さらに、我が家に来る前に「あと何分で着く」と一報を入れて安心感を与えてくれる・・・、感激ものです。

商品は、ネット最安値で購入でき、万一のクレームにも即対応、しかもその対応がきめ細かい。トラブルが起きてわずか90分間で解決。

これを感動と言わずしてなんと言うのでしょう?

町のデンキ屋さんを超える素晴らしいサービス、そしてなんと徹底された社員教育なのかと心底驚きました。

正月早々の寒空の中、スクーターを飛ばしてくれた事。

正月の夕食の団らんの時間帯を邪魔しないように、到着時刻までもほぼ正確に教えてくれた事に、心底感動なのです。

彼の両手をとって、「これからもケーズデンキで買うからね。ありがとう。」と自然と言葉がでたくらいの感動でした。

ケーズデンキは業界3位の大手家電量販店。

しかし、最大手のヤマダ電機に比べ、売上げ規模は1/3 と大きく水をあけられている状況です。

しかし、ケーズデンキが業界トップに躍り出る日はそう遠くないと、今回の一件で確信しました。

社長の経営哲学、お客様に対する真心経営の様子を、びんびん感じることができたからです。

 

クレーム対応時の感動は通常の2倍の感動を与える

このようなクレームを感動に変え、お客様をファンにする方法は、あらゆる業界で応用が可能です。

では、なぜクレームが起きた時がチャンスなのでしょうか?

例えば、感動の頂点が10としましょう。

0の状態から、感動を作り出したとしても、感動の大きさは10のままです。

しかし、クレームが起きて、感動が▲10になり、そこから10まで上げると、感動のV字回復で2倍の20にもなるのです。だから、クレームが起きた時が最大のチャンスなのです。

そして、このような日常を超える感動を経験すると、人は必ずこの感動を口コミします。

口コミほど、強力なマーケティング手法はありません

仕事上でお客様の期待を超える商品、サービスを提供するというのは基本中の基本ですが、クレームが起きたときこそが、最大最高のマーケティングのチャンスなのです。

感動したお客様は、確実にあなたのファン(=信者)になるのです。

 

対応をしなくてよいクレーマーもいる

アパートでも原理原則は全く同じです。

ゴミが散乱している、隣の部屋がうるさい、建具の建てつけが悪いなどのクレームが起きたら、大チャンス到来です。

期待を超える対応で、このクレームを感動に変えましょう。

ただし何をやっても響かない、根っからのクレーマーもいます。

このようなクレーマーは、何をやってもクレームが無くなることはありません。したがって必要以上の対応はしないことです。

ではどうやって、根っからのクレーマーを見分ければいいのでしょうか?

ポイントは、「常にタメ口で、終始、高圧的な態度であること」「どんな対応をしても感謝の言葉はみじんもなく、当然の権利として自分の主張を押し通そうとすること」です。

このようなクレーマーは、対応した人の精神的ダメージが大きくなってしまうため、関係を即刻断ち切った方がいいでしょう。

しかし、そのクレーマーが入居者であれば、完全無視するわけにもいきませんね。

無理して代案を出せば、それに対して更なる条件をかぶせるのがクレーマーの常套手段ですから、やはり必要以上の対応はしないほうがいいと思います。ぜひ参考にしてください。


▼ウラケンに質問できるオンラインサロンはこちら