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経済は情弱投資家の欲で回っている

公開日: 2023年06月23日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

先日のブログで、レオパレスのサブリース家賃減額訴訟問題について、僕の見解をお話ししました。

これをご覧になった方から、「オーナーを騙す業者も悪いが、そもそも契約書をよく読まずに契約してしまうオーナー自身にも責任があるのでは?」というコメントをいただきました。

僕もそう思いますし、投資の失敗はすべて自己責任です。

僕も過去に失敗した経験がありますが、他責にしたことは一度もありません。

重要なのは、その経験から学び、次は失敗しないようにしっかりと勉強することで、今の僕があるのもそのおかげだと思っています。

しかし、世の中には騙され続けてしまう人々も一定数存在します。

一体なぜそうなってしまうのか?今日のブログではそのメカニズムについて、僕の見解をお話ししたいと思います。

 

価格が爆上がりした漁師町の話

世の中にはごまんという地主さんがいて、中には何十代も続く地主さんもいます。

一方で、ある日突然、地主になる人も存在します。

例えば、高度成長期に入って一気に地主になった人も結構多いんですよね。

具体例を挙げると、皆さんご存知のディズニーリゾートがある千葉県浦安市は、もともとは漁師町でした。

しかし、昭和40年から埋め立て事業が始まり、昭和56年には市の面積がそれまでの約4倍の大きさになりました。

町民のほとんどは漁業関係者であり、浦安の海で海苔やアサリを取って生計を立てていましたが、埋め立てが進むと漁業はできなくなります

漁師たちは漁業権を放棄して、代わりにお金をもらったり、埋め立てた土地を手に入れたりすることになったのです。

そして、昭和44年には地下鉄東西線が開通し、昭和58年には東京ディズニーランドが開業、その後は湾岸道路ができ、京葉線が開通し、舞浜駅や新浦安駅ができました。

そして、埋め立てた土地は二束三文の値段から何百倍にも跳ね上がり、海苔やアサリを取っていた漁師たちは大地主になりました

しかし、彼らが大地主になったのは実力によるものではありません

土地の価格が爆上がりした理由は、経済が発展し、行政の埋め立て政策により区画が整い、電車や高速道路が通ってインフラが整備され、人口が増加した結果です。

当然、地価が上がれば相続税はたくさんかかりますし、バブル期には土地の値段が急騰しました。

そこで漁師さんたちは、相続税対策として賃貸マンションを始めることになります

人口もどんどん増える中なので、通常はマンションを建設すればうまくいくはずです。

しかし、知識がないために悪徳業者にぼったくられたり、不利なサブリース契約を結んで知らぬ間に利益が吸い取られていたり・・・という構図ができてしまったのです。

 

騙されても、経済を回している悪徳業者たち

ただ、そんな悪徳業者の存在も完全な悪とは言えず、“必要悪”かもしれないと僕は思っています
というのも、これらの業者は地主からたんまり取ったお金で、何千人も従業員を雇用し、納税をして経済を回しているからです。

これは、国全体で考えれば非常に良いことだと言えます。

実際のところ、地主たちは漁業権を放棄したことで得た大金をパチンコで浪費してしまう・・・といったケースもありました。

浦安には昔からパチンコ屋が多く、かつて漁師だった人たちが昼間からパチンコをしている姿を、僕も子供の頃に目にしたことがあります。

彼らは、お金を持っているとふんぞり返っているだけで、何も生み出していないので、経済にとって良いことはありません

結局、地主たちは悪徳業者に騙されて利益を吸い取られ、“間接的に”経済を回している・・・という皮肉な状況になっていたわけです。

一方、そういった地主さんたちを横目に、何もしない地主さんも存在します。

何もしないのが良いということではありません。

経済成長の恩恵でせっかく得た資産を、“相続税”という形で結局国家に返すことになるからです。

つまり、「インフラ整備などで土地の価値を上げてあげたのに、その土地を積極的に生かして経済に貢献しないのであれば返してね!」というのが、相続税の本質(富の再分配)だったりするわけです。

 

社会に貢献し、“能動的に”経済を回そう!

繰り返しになりますが、僕は悪徳業者だけが悪いのではなく、騙されるオーナーにも責任があると考えています。

記憶に新しいかぼちゃの馬車事件やスルガ銀行の不正融資問題についても、僕は冷ややかな目で見ていて、無条件で被害者側につくことはありません。

上で説明したように、悪徳業者といえど、結局は経済を回しているので、かぼちゃの馬車やスルガ銀行の不正融資の被害者も、巡り巡って経済に貢献している側面があると思います。

つまり、情弱投資家の欲によって経済は回っているということですね。

今日のお話をまとめると、どうせ経済を回すのであれば、悪徳業者に吸い取られて“受動的に”貢献するよりも、“能動的に”勉強し、社会に貢献した結果、経済を回せる方が絶対に良いと思います。

積極的に勉強したいという方は、引き続き僕のチャンネルにアクセスしてください。


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